「リアル出社で久々の雑談」乗り切る4つのコツ 衰えた会話力を「リハビリ」するための方法

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ちなみに、アメリカの心理学者ロックが提唱した「目標設定理論」は、曖昧な目標より明確な目標のほうが、モチベーションを高く保てることを指摘しています。これは「会話の目標を最初に示してしまう」ことの効果を裏付けています。

「クローズドクエスチョン」で質問 〜会話の序盤はシンプルな質問で緊張をほどく〜

心理的距離が遠い相手、つい緊張してしまう相手と話す際には、「Yes/No」で答えられるクローズドクエスチョンが効果的です。

「クローズドクエスチョンは話がそこで終わってしまうから雑談には不向き」と思われがちですが、会話の序盤では重宝します。

  • 「御社って汐留でしたっけ?」
  • 「はい、汐留です」
  • 「最近、移転しました?」
  • 「いえ、移転はしてないですね」
  • 「大阪に支社あります?」
  • 「はい、あります」

こうすれば多少ぶつ切れでも会話は続くので、相手の緊張感・警戒心は徐々に減っていきます。相手としては、

  • ・がんばって話しかけてくれている
  • ・敵意はなさそうだ
  • ・答えやすい(負担が少ない)

といった印象を持ちます。

またこうしたシンプルな受け答えを交わすうちに、「ちゃんとした会話をしなければ」という心理的ハードルが下がっていき、結果的に相手からも「えーと、御社は新宿でしたっけ?」など質問が出てきやすくなります。

次ページ「Why」より「How」で質問すると効果的なワケ
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