今も残る「プロマイド専門店」が見たスターの素顔

2500人もの笑顔を捉えた「マルベル堂」の物語

大正時代から昭和、平成にかけて多くのスターの笑顔を見つめてきた、浅草の商店街にたたずむ「マルベル堂」をご紹介します(写真:吉澤健太)
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コロナ禍によって人と人とのリアルなつながりが大きく毀損され、コミュニケーションは大きな危機を迎えています。でも、こんなときだからこそ、われわれオトナは笑顔を忘れてはならない。そんな思いを込めて、笑顔について考える特集。今回は大正時代から昭和、平成にかけて多くのスターの笑顔を見つめてきた「マルベル堂」をご紹介します。

昭和の雰囲気を漂わせる「マルベル堂」

プロマイドや生写真という言葉をご存じでしょうか? 「知ってる、知ってる、下敷きにはさんでた」というあなた、昭和生まれでしょう? インターネットが普及していなかった当時、雑誌に付録でついてきたスターのポスターを部屋に貼ったり、生写真を買って手帳にはさんだり……憧れの彼(彼女)を身近に感じたくて涙ぐましい努力をしてたっけ。

本記事はLEON.JPの提供記事です

レコードもお小遣いでは買えないから、貸しレコード屋で借りたり、テレビの前で歌番組をエアチェックしたり。そんなときに限って親が「宿題やったの?」「ごはん早く食べちゃいなさい」と声をかけてきて、「録音してたのに~っ(怒)」と悔しい思いをしたという方、きっとあなたも昭和生まれに違いありませんね。

今のようにネットですべてが手に入るような時代ではなかったあのころ、スターは遠い存在でした。物理的に遠いのはもちろん、私生活についても情報がとぼしく、アイドルはトイレに行かないと半ば本気で信じられていた時代です。

浅草の商店街にたたずむ「マルベル堂」。中には昭和のスターのプロマイドがずらり(写真:吉澤健太)

そんな昭和の雰囲気をいまも濃厚に漂わせているのがこの「マルベル堂」。店内に入ってみると、トシちゃん、マッチ、聖子はもちろん、秀樹やひろみ、五郎、そして裕次郎や健さんなど、さまざまな世代のスターがそれぞれ流し目や笑顔を投げかけてくれています。

そう、ここはプロマイドの専門店。いままでに実に2500人ものスターの笑顔を捉え、プロマイドとして販売してきました。そこにはさまざまな物語が秘められていることでしょう。6代目のカメラマン兼店長を務める武田仁さんにお話を伺いました。

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