スマート化がとまらない超便利な「家」の未来 「家電や住宅」はIoTでますます便利に進化する

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HEMSを使って創エネ、畜エネ、省エネなどをコントロールする住宅は「スマートハウス」と呼ばれていたが、「IT(情報技術)を使って暮らしを便利にできる住宅」へと進化したことで「IoT(Internet of Things)住宅」とも呼ばれるようになっている。

IoT住宅の仕組み

そこで、リビングテック協会の会員企業であるパナソニックに、その仕組みについて聞いてみた。パナソニックのHEMS(商品名は「AiSEG2(アイセグツー)」)は多様な機器と連携ができるという。

(画像:パナソニック)

HEMSで、異なるメーカー間の機器を連携させるための規格としてECHONET Lite(エコーネットライト)規格がある。

ECHONET Liteとは、異なるメーカーの家電機器を接続して、遠隔制御やモニタリングするための通信規格で、国際標準規格としても承認されている。ECHONET Lite規格の商品であれば、メーカーが異なる商品でもHEMSで相互に連携できる(メーカー相互で接続確認したものが前提)ようになる。

HEMSを使うからこそできるのが、シーン設定による一括操作だ。「帰宅時」のシーンに、照明やエアコン、風呂のお湯はりなどをまとめてオンにしたり、「外出時」のシーンに、照明やエアコンをまとめてオフにしたりといった具合だ。個々の機器を操作するのではなく、スマートフォンやスマートスピーカーで設定したシーンを指定すればよい。

さらに筆者が興味を持ったのは、実家の高齢の親を見守ることにも活用できる点だ。実家をIoT住宅化すれば、夏の暑い日にエアコンがついていないとスマートフォンに連絡が来て、熱中症のリスクを把握できたり、電力の使用量をチェックすることで、安否確認ができたりと、離れた場所にいても実家の状況がわかるからだ。

親側からも、電池式のカード発信機を使って、急に体調が悪くなったときなどに子どもたちに知らせることが可能だという。配線不要で持ち歩ける発信機なので、どの部屋にいても気分が悪いときにボタンを押せば、HEMSを経由して指定したスマートフォンに連絡がいくので、子どもが同じ住宅内にいるときはもちろん、離れた場所にいても駆けつけてもらうことができる。

ほかにも、火災報知器が鳴ったら、家中の照明をつけて避難に備えたり、気象警報と連携して、自動で電動シャッターを閉めたり、あるいは停電に備えて蓄電池などの充電を始めたりと、防災面でも活用が可能だという。

スマート家電やHEMSとの連携を「使いこなせれば」という条件付きだが、生活が安心・便利になることは間違いないようだ。

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