飼い猫の1日の行動を首輪で追跡「Catlog」の凄み 犬に比べると「猫は健康管理が難しい動物」
“猫ビジネス”と言うと、猫をだしにお金儲けをするようで聞こえが悪い。しかし近年、猫のビジネス貢献度はうなぎ登りに上昇中だ。
ペットフード協会の調べによると、日本における2020年の猫の新規飼育者の飼育頭数は48万3000頭。前年に比べ116%の増加となっており、増加率はその前年の107%よりさらに高まっている。これはコロナによる巣ごもり需要の一種と捉えられる。すなわち、家にいることが増えた分、自宅で過ごす時間をもっと豊かに、大切にと考える人が増えたということだ。
当然ながら、猫にまつわる消費や市場も拡大している。
猫を飼う人が増加しているだけでなく、個々の消費金額も上昇傾向に。近年の傾向としては、猫が暮らしやすい環境を整えたり、健康面でのケア商品の市場が広がっていることが挙げられる。猫の健康をケアする猫フーズやサプリメントは当たり前で、さらに最近では、キャットウォークを取り付けた猫専用住宅なども話題となっている。
猫の健康を含め一生を見守るための商品
今回登場するRABOも、こうした市場で飛躍的な成長を見せる企業だ。
同社の強みは、猫の追跡技術と、それにより蓄えられた24億件に及ぶデータだ。これを活用し、猫の健康を含め一生を見守るための商品を開発・販売している。
核となる技術を開発したのは代表取締役社長の伊豫愉芸子(いよゆきこ)氏。
小さな頃から動物が好きで、実家で猫を飼っていたため、20数年、猫のいる生活が当たり前だったという。
東京海洋大学大学院時代に「バイオロギング」という、海洋生物などにセンサーをとりつけ、行動を追跡する研究に従事。さらに社会に出るとリクルートに入社、インターネットサービスやプロダクトの企画・開発を10年間担当した。この2つの経験をもとに2018年2月22日(猫の日)に同社を立ち上げたという。
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