地味にイラつく「銀行ATMの使い勝手」を検証する

「UI・UX」が大事と言われる時代に考える

スピード重視なのかもしれないが、三菱ATMはちょっとせっかちすぎる。この「全部入れ・全部戻し」が彼らの信条なのだろうか。「いっぺんに戻さないで、もう少し時間をください」と、いつも機械に言いたくなる。UXで語るなら、不器用な人への優しさがほしい。もし、この先ATMを新機種に変更するときは、せめて「全部戻し」は一考してくれると個人的にとても嬉しいのだが……。

キャッシュカードなしでも引き出せるATM

3メガではないが、全国の郵便局に設置されているゆうちょ銀行のATMも、ついでに見ておこう。操作性はほかの銀行とあまり変わらないが、他行ATMにはない機能がある。それはキャッシュカードがなくても現金が下せるというもの。通帳があればいいのだ。

手順では、最初に通帳を入れ、キャッシュカードと同じ暗証番号を入力すると出金できる。キャッシュカードを持ち歩かず、たまたま通帳だけ持って銀行に行くとの状況は考えにくいが、記帳のついでに下ろしたくなった――なんてときのために覚えておくといい(ただし、コンビニや駅ナカなどに設置されている通帳読み取り機能がないATMではできない)。

しかし、褒めている場合でもない。手数料改定が相次ぐメガバンクと比べ、これまで無風だったゆうちょ銀だが、来年1月にギョッとするような新料金をスタートさせると発表した。「ATM 硬貨預払料金」である。

ゆうちょ ATM で、硬貨を伴う入出金をすると、手数料がかかるという。出金(払い戻し)では1枚以上は110円、入金(預け入れ)では1~25枚が110円、26~50枚が220円、51~100枚が330円もかかるという(取り扱いは1回につき最大100枚まで)。2022年1月17日(月)から始まるというから、小銭を入金したい人はそれまでに済ませたほうがいい。

加えて、硬貨の取り扱い時間も変わる。現在は平日なら7時から21時までOKだったのが、18時までとなる。土日祝日については、9時から18時まで扱いがあったのが、なんと時間問わず取り扱い不可に。なかなか容赦なき変更だ。

それだけ小銭の扱いにはコストや手間がかかるということか。あるいは、コンビニや駅ナカATMではそもそも硬貨の取り扱いはできなかったので、同じスタイルのATMにそろえていこうとの考えだろうか。

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