地味にイラつく「銀行ATMの使い勝手」を検証する

「UI・UX」が大事と言われる時代に考える

筆者は時間内にしかお金を下さないため、「今の時間は手数料がかかります」という画面を拝んだことはないが、時間外に下ろそうとすると、こうして注意喚起をしてくれるのだろう。しかし、この念押し画面を他のメガATMではまだ見たことがない。

親切と言えば親切だが、よそと同じペースでやろうとすると躓く。いちいち鬱陶しいなとも感じる。利用者に親切すぎるのか、それとも文句を言われたくないのか。あるいは、オレオレ詐欺対策として、入力までにひと手間の時間をかけているのか。どんな理由かはわからないが、きっとみずほなりのこだわりがあるのだろう。

とにかくせっかちすぎるATM

みずほと三井住友銀行のATMは、まずカードを入れる。次の画面に変わってから、あれば通帳を、そして暗証番号の入力へ、という流れになっている。しかし、三菱UFJ銀行はせっかちだ。最初の画面で、あるなら通帳もカードも一度に入れろとせかす。さらに、現金が出てくる最後の工程でも、三菱は他行とは大きな違いがある。

みずほATMは、最初にキャッシュカードが戻り、次に引き出した現金が出、最後に通帳が戻るという順番で、ひとつひとつがバラバラに出てくる。三井住友ATMは、やはり最初にキャッシュカード、次に現金と通帳が同時に出る。

しかし、三菱は容赦ない。カード、通帳、現金が3つ一度にATMから出てきて、同時にピーピー音が鳴る。カードも現金も通帳も、速やかにすべて取り出さないと音がやまない。これがなかなか焦るのだ。どんなに瞬発力が高いアスリートでも、カードと現金を財布の別の場所にそれぞれしまい、通帳はカバンにしまい……という3つのアクションを同時に行うことは至難の業だろう。まずカードを戻し、それをしまってから現金を出してくれるというズラシの気遣いはないものだろうか。

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