こまめなLINEに果敢に挑んだ婚活男性3人の顛末 送りすぎも、送らないのもNG……難しい送返信

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「お世話になっております。ヤマダ様との交際につきまして、お気持ちなどを教えていただきたくご連絡しました。9月は日々LINEのやりとりがあり、頻繁に会って食事などをしていたようです。当会員としては、一緒にいて楽しく、居心地がよく、ヤマダ様とのご交際を大切に考えているようです。

10月はヤマダ様のお仕事が忙しいようで、なかなか会う時間が取れないとのことでしたが、『毎日、LINEをしますよ』とおっしゃってくださったことが、とてもうれしかったようです。もし、当会員の気になるところがありましたら、遠慮なくお知らせくださいませ。このままいい形でご縁が繋がっていくことを、祈っております」

私は、このLINEをそのまま貼って、ヤマダに知らせた。すると、ヤマダからはこんな連絡が来た。

「自分としては、入会面談のときに言われたことを実行しただけなのですが、さとこさんの気持ちを知って、安心しました。自分との交際を大切に思ってくださっているのは、とてもありがたいことです。これからも、真摯に向き合いながら、交際をいい形で前に進めていきたいです」

頻繁に会って、食事したり、会話したりしたことで、お互いの気持ちがわかりあい、また距離も縮まった。さらにさとこは、「10月は毎日LINEします」と言ってくれたヤマダの言葉が、うれしかったのだ。

「LINEが毎日来て、うるさい」とか、「毎日来るLINEに、何を返信したらいいのかわからない」という会員がたまにいるのだが、そういう人たちは、その相手との波長や相性が合っていないのだ。

3人はなぜ成功し、なぜ失敗したか

3人の男性は、お見合い後にこまめにLINEを入れ、頻繁に会おうと試みた。婚活をうまくいかせるための行動は、同じようにとっていたのだ。

しかし、先述の2組のカップルは、男性側の行動や発言が女性側と大きくすれ違っていた。これが婚活の難しさなのだ。

ただ、行動を起こしている人は、いつか波長や価値観の合う相手に出会う。そうすると3例目に紹介した男性のように、結婚までの道筋がスムーズに敷かれていく。

婚活での結婚は、いつ運命の相手に出会えるかはわからない。それまで傷ついたり、憤慨したり、落ち込んだり、疲れたりすることもあるだろう。ただ、これからの人生を1人で生きていくことに寂しさを感じ、信頼し合えるパートナーを得たいのなら、諦めずに出会い続けることが大事なのだ。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラYouTubeも開設。

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