そのためには、できるだけ多くのコミュニケーションを取っていくしかないのだ。
婚活で結婚できない人たちは、お見合いから交際に入ってもまったく連絡を取り合わず、ファーストデートがお見合いから1カ月も経っていたりする。そんなカップルは、1度会って交際終了になることが多い。
私は、入会面談のときにこの話を必ずしているので、私の会員たちは動ける人たちが多いと自負している。ことに男性には、「LINEは連絡ルールではなく、コミュニケーションツールだから、できることなら毎日入れてくださいね。最低でも1週間に1回は会うようにしましょう」と言っている。
ただしLINEに関しては、その日のうちに相手からレスが来なかったら、翌日は入れなくてもよい。レスも来ないのに、定期便のように毎日入れるのは、逆効果だからだ。また、レスの遅い相手というのは、婚活で結婚するのは難しい人たちなので、早い段階で見切りをつけたほうがよい。
さて、この通りに行動した3人の男性がどんな結果になったか。
ハンサムな好青年タカハシのケース
まずは、大手企業に勤めているタカハシ(35歳、仮名)。見た目もスリムでハンサムな好青年だ。彼は、よしえ(31歳、仮名)とお見合いの後に交際に入り、3回目のデートを終えたところで、こんな経過報告を入れてきた。
「3回目のデートは、アミューズメントパークに行ってきました。終始会話が絶えず、アトラクションに乗るときには、手を貸すなどして、2人の距離も縮まったと思っています。お付き合いに入ってからは、毎日LINEでやりとりし、お互いの価値観や結婚観へのすり合わせも、少しずつですができてきていると感じています」
そして、4回目のデートを終えたところでは、こんな報告があった。
「今日は、博物館に行った後に、カフェでお茶をしながら、少し踏み込んだ話をしました。結婚後の働き方や子どものこと、またお互いの両親が年老いていったときに、両親の介護をどのようにするかなどに触れました。よしえさんはデートのたびに、『この間はごちそうさまでした』と、手土産を持ってきてくださる優しい心遣いのできる方です。最近は仕事が忙しいらしく、LINEのやりとりも以前よりシンプルになってきましたが、そのぶんデートで踏み込んだ話ができているので、2人の距離は近づいていると思います」
ところが、その3日後にタカハシからこんなLINEが来た。
「よしえさんとの交際は、難しいかなと感じるようになりました。次のデートの約束をしていたのですが、急にキャンセルになり、その後の代替案も出てこず、何か私とは距離を置きたいのを感じました。まだお互いがしっかりわかり合えていないうちに、このような状態になるのは、暗雲が垂れ込めている気がします。苦渋の決断ですが、交際終了にしようかと思います」
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