孫正義の師が教える!「今日を懸命に生きるコツ」 「プロの言葉」に学ぶ「自分の価値」の高め方

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明日はないかもしれないと気づくことができれば、今日を懸命に生きるようになるのかもしれません(写真:ソライロ/PIXTA)
仕事でもプライベートでも、何か行動を起こすには、背中を押してくれる言葉の力が必要です。3000人以上の一流のプロフェッショナルを取材してきた上阪徹氏が、最高の言葉を選りすぐって1冊にまとめた『1分で心が震えるプロの言葉100』の中から、さらに厳選したプロの言葉を紹介します。今回は、ちょっと哲学的ですが、「何のために働くのか」を考えるヒントになる言葉。昨日の自分よりも成長するために、毎日を充実させるために大切な一生ものの言葉です。

ファーストクラスの接客で知った本物の人

前回の「まさかは起きる!『人生を逆転』させた人の共通点」に続き、今回も、20年以上にわたって取材してきた一流のプロたちの言葉の中から選りすぐった最高の言葉をお届けしたい。

「タクシーの運転手さんに偉そうな口をきく人間にはかなり怒ります」
 ──御立尚資(元ボストン コンサルティング グループ日本代表)

御立尚資さんは、ボストンコンサルティンググループ(BCG)で、日本代表のみならず、グローバル全体の経営判断を行う経営会議メンバーに日本人として初めて選任された。

『1分で心が震えるプロの言葉100』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

BCGに移る前の前職は、日本航空。仕事は現場から始まった。空港カウンター、さらにはアシスタントパーサーとして機内サービスにも従事した。

「現場をやらせてもらったのは、ものすごく大きな意味がありました。もともとサラリーマンには向いていないと自分で思っているような新入社員だったわけです。現場から始まったから、素直に会社にいられたと思うんです」

キャビンアテンダントの世界は華やかに見えるが、実は時差もあって厳しい。サービス自体も勉強になったが、乗客から学べることも多かった。例えば、ファーストクラスでサービスをすると、本物感のある人がわかった。

「自分のタイトルが自分の存在証明になっていて、サービスをする人間に対してひどい態度を取る人がいる。その一方で、社会的に高い地位にあるのに、われわれのような人間にも、ものすごくちゃんと接してくださる方もいる。若いコンサルタントとタクシーに乗ったとき運転手さんに偉そうな口をきく人間には怒ります。普段は声を荒らげるようなことはないんですが、そういうときは真剣に怒るんです。こんなことをしていたら、どこまで行っても半人前にしかなれないぞ、と」

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