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「1円でも安く」と何店もスーパーを回る人の盲点 「もったいない思考」が合理的な判断を鈍らせる

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  • 小山 晃弘 税理士法人小山・ミカタパートナーズ代表
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たとえば世の中には日用品や食材を1円でも安く買うために何時間もかけていろいろなスーパーを自転車でめぐる、いわゆる「倹約家」の方がいらっしゃいます。これも一種の「もったいない」精神に突き動かされた行動です。

倹約を趣味にしている人もいらっしゃるのでこうした行動を一概に否定するわけではありませんが、やはり私の目からすれば絶対にありえないことです。もし私の社員が似たようなことを業務でしていたら、感心はしません。

なぜなら「1時間かけて10円節約する」という行為があまりに非生産的だからです。いまの時代、ネット上で完結する単発バイトなどいくらでもあるわけですから、浮いた時間を使って10円以上の価値を生みだすことなど、さほど難しい話ではないはずです。

「時は金なり」はビジネスの世界でもまったくそのとおりで、とくに仕事がなくても会社に行ったり無駄な残業をしたり、時間をお金に換算できていない人もいるように感じます。

私も普段はこうした理由から、掃除、洗濯の類いはすべてアウトソースしています。

資本主義社会を生きていくうえでの武器

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自分が1時間あたりに生み出せる価値を普段から意識しておけば、天秤にかける作業は簡単にできるはずです。会社を経営するときも、会社の資源を無駄遣いしないように意識しつつも、極端なコストカットによって業務効率が著しく落ちるような本末転倒なことが起きないように、共有しています。

もちろん、人はロボットではありませんし、全知全能の神でもありません。そもそも意思決定を下す際に必要な情報にすべてアクセスできるわけではないので、「100%合理的な判断」なるものは存在しません。

ある部分は経済合理的に考えつつも、残りの分は政治的、あるいは情緒的・直感的に考えて最終的な判断を下す。これが人や組織の意思決定の仕方です。

しかし、100%合理的な判断は無理だとしても、その割合を少しでも高める努力は誰にでもできるはずです。

そのときに役立つのが会計の知識を通して身につく会計的思考であり、だからこそ私は年齢も職種も関係なく、資本主義社会を生きていくうえでの武器として、会計を多くの人に知っていただきたいと思うのです。

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