新型フェアレディZとスープラ買うならどっち? 日産とトヨタ、国産3.0LターボFRスポーツ対決

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スープラのリアスタイリング(写真:トヨタ自動車)

スープラの車体は、太くストレートに通した骨格に加え、アルミニウムと鉄を適材適所に用いた骨格構造や、異なる素材同士の接合強度を追求したことで、86の約2.5倍ものボディ剛性を実現している。RZとSZ-Rの2グレードには、電子制御多板クラッチによって後輪左右間のロック率を0~100の範囲で連続的に最適制御し、旋回性能と安定性を高める「アクティブ・ディファレンシャル」も採用する。タイヤサイズは、こちらもグレードで異なる。SZが前225/50ZR17・後255/45ZR17、SZ-Rが前255/40R18・後275/40R18、最上級のRZは前255/35ZR19・後275/35ZR19。

新型フェアレディZとスープラの3.0LモデルであるRZは、いずれも同等サイズのワイドタイヤを装着することで、高いグリップ力を発揮する。また、両車ともにフロントサスペンションは、軽量・高剛性のアルミ製を装備する点で、高い旋回性能などを実現する。

フラッグシップスポーツにふさわしい2台の内装

新型Zのインテリア(写真:日産自動車)

フェアレディZの内装は、GT-Rの開発で培ったノウハウを生かし、ホールド性とフィット感を向上したシートを採用する。また、シートバックにスエードを多用することで、身体の横ブレなどを抑え、快適性と高いホールド感を実現する。また、メーター類は、12.3インチ・フルデジタルメーターディスプレイに回転計や速度計などを表示するとともに、シフトタイミングを光の点滅で知らせる「シフトアップインジケーター」も装備する。

加えて、インパネ上にはアナログ式3連メーター(ブースト計、ターボスピード計、電圧計)も採用することで、よりスポーツカーらしいコクピットを演出する。内装カラーは、グラファイト、レッド、ブルーの3色を設定したほか、特別限定仕様車「プロトスペック」では、インストルメントパネルのステッチをはじめ、室内の随所に黄色のアクセントなどを施している。

一方、スープラは、腰部を中心に身体を保持するホールド性にこだわったハイバック構成のシートを装備する。RZとSZ-Rには、サイドサポート幅の調整機能と電動ランバーサポートも採用する。シート表皮は、本革仕様のほか、高級素材のアルカンターラと本革のコンビシートも選べる。内装カラーにはブラックとイグニッションレッドを用意する。

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