トヨタ「スープラ」公道で乗ってわかった実力

17年ぶりの復活で、気になる乗り心地は?

17年ぶりの復活となったトヨタの新型スープラ(筆者撮影)

2019年5月17日、新型「スープラ」が日本デビューを果たした。ご存じのとおり、1978年に誕生した初代スープラは日本においては「セリカXX(ダブルエックス)」を名乗っていた。1986年、日本で初めてスープラの名を冠したモデルが発売されたが、世界的に見ればこれは3代目スープラであり、その意味で今回の新型は通算で5代目のスープラとなる。

先代である4代目の生産終了は2002年。つまり17年の歳月を経て新型スープラが誕生したわけだが、同時にこの新型はBMWとの包括提携(2013年1月)によって誕生した初めてのクルマでもある。

“ピュアスポーツカー”を作りたかった

包括提携から遡ること約半年、2012年5月にトヨタとBMWの共同でクルマを作り上げることができるのか、という話から協業はスタートした。ただ、事の発端は新型スープラを作るということではなかったという。パワートレーンにしてもハイブリッドシステムを用いるのか否か、またミッドシップかFRにするのかなど駆動方式に至るまで協議はあらゆる可能性にまで及んだ。

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「でも、私は“新型スープラを作るのだな”と直感しました」と語るのは、新型スープラの開発責任者でありチーフエンジニアの多田哲哉氏(トヨタ自動車)だ。

当初、この協業でトヨタは、当時BMWに在籍していた(現VWグループの会長である)ヘルベルト・ディース氏とさまざまな議論を行った。直列6気筒エンジンのあり方、スポーツカー市場におけるニーズの探り方などそれは多方面にわたる。ディース氏はBMWの2輪部門在籍時に業績を大きく伸ばし、その後、4輪部門へ移籍した乗り物を選ばない優れたエンジニアの一人。もちろん多田氏とも大いに議論を重ねた仲だ。

「私は乗用車ベースのスポーツカーではなく“ピュアスポーツカー”が作りたかった。高いハードルでしたから、なんの障壁もなく話が進んだわけではありませんでしたが、信念をもってBMWとの協議にあたりました」と多田氏は新型誕生のいきさつを語ってくれた。

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