新型フェアレディZとスープラ買うならどっち? 日産とトヨタ、国産3.0LターボFRスポーツ対決

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ニューヨークで初公開された日産自動車の新型「Z」と、トヨタのスープラ特別仕様車SZ-R“35th Anniversary Edition”(写真:日産自動車/トヨタ自動車)

長い歴史を誇り、世界的に多くの支持を受けている日産のスポーツカー「フェアレディZ」。日産は、2021年8月に新型モデルの市販バージョンを世界公開し、2022年春に北米で発売することを発表。日本では2021年冬に国内モデルを公表する。

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同じ2シータータイプの国産スポーツカーにはトヨタ「スープラ」があり、ラインナップに3.0L・6気筒ツインターボ車も用意するなど、類似点も多く、新型フェアレディZのライバルとなることは間違いない。

SUV全盛の今、かなり少数派になってしまった国産スポーツカーだが、それでも根強いファンは多い。しかも、いずれも1970年代から続く各メーカー伝統のモデルだ。ここでは、そんな最新スポーツモデル2台を比較することで、それぞれの商品性や優位点などを検証してみる。

フェアレディZの歴史と新型の基本スペック

北米向けに展開されていたダットサン240Zと、今回発表された北米仕様の新型Z(写真:日産自動車)

1969年に初代モデル(S30型)が登場し、50年以上の歴史を誇るフェアレディZは、6代目となる現行のZ34型までに世界で180万台以上を販売したロングセラーモデルだ。メイン市場である北米では「Z(ズィー)」の愛称で親しまれており、日本をはじめ世界中にファンを持つ。

特別限定仕様車「プロトスペック」のサイドシルエット(写真:日産自動車)

7代目となる新型は、車体前方が長く、荷室が短い「ロングノーズ・ショートデッキ」というスポーツカー独特のシルエットや低重心のリアスタンスなど、歴代「Z」へのオマージュを込めたスタイルに仕上げている。とくにLEDヘッドライトは、初代の240ZGを彷彿とさせる2つの半円をイメージしてデザインされているのが印象深い。また、リアビューの直線的なシルエットは、1989年に発売された4代目のZ32型を彷彿とさせつつも、3DシグネチャーLEDテールランプの採用で現代的な味付けも施している。

スポーツカーといえば、やはり注目なのはパワートレインだ。新開発の3.0L・V型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、Zの名称で販売される北米市場向けモデルでは、最高出力405ps、最大トルク350lb-ft(475N・m)/5,600rpmを発揮する。近年は、ハイブリッドシステムの採用などで電動化するスポーツカーも増えてきたが、新型は非採用だ。従来型のエンジンもV型6気筒だったが、排気量は3.7Lのノンターボ(自然吸気)。新型は排気量こそダウンさせているが、ツインターボ化することで、最高出力は逆に従来モデルの336psから大きくアップさせている。

なお、北米仕様車のラインナップには、「スポーツ(Sport)」と「パフォーマンス(Performance)」の2グレード、加えて240台の限定生産となる「プロトスペック(Proto Spec)」を設定する。

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