西武園「わらしべ作戦」で狙う遊園地「世界一」の座 西武HD後藤社長✕刀・森岡CEOスペシャル対談2
西武園が抱える「3つの課題」
――西武園ゆうえんちのリニューアルプロジェクトにおいて、どのような点が課題となったのですか。
森岡:3つある。ブランドの特徴がないことがまず挙げられる。ブランドの特徴を作るためにはものすごく予算がかかる。強烈なキャラクターを借りてきてパークを作り直したらパークの顔はできるが、桁違いの予算が必要になる。でも私たちにその選択肢はなかった。「やりたい」とは言ったものの、低予算で実現できるアイデアがすでにあったわけではない。
2番目の課題は所沢という場所だ。西武鉄道の沿線上ではすごく便利だが、集客施設は商圏からいかに多くの方により多く来場していただくかが勝負なので、西武沿線以外の関東全域からお客様を引っ張ってくる強さを持たせなければならない。東京の中心部から所沢までには精神的距離があり、便利に所沢まで行けるという印象を持っている人は実は関東の数割しかいない。この物理的、精神的な距離をどう埋めるのかも課題だった。


















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