コロナ禍で米都市の未熟練労働者に予期せぬ打撃 リモートワーク拡大で未熟練労働者の仕事激減

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新型コロナウイルス禍でホワイトカラー労働者がリモートワークになったり、郊外に移住したりする傾向が広がった結果、都市に取り残された未熟練労働者が予期せぬ打撃を被っている。

美容師やウエーターといった消費者向けサービス労働者への影響を数値化した新たな研究が発表された。こうした労働者はコロナ禍前、主に大都市のオフィス従業員にサービスを提供することで生計を立てていた。

人口密集地域の未熟練労働者がコロナ禍から最大の経済的打撃

全米経済研究所(NBER)が発表した論文「The Geography of Remote Work(リモートワークの地理学)」によると、人口密度の高い都市部で消費者向けサービスに従事する未熟練労働者は、1月に米労働時間の前年比減少分の約6割を占めた。こうした労働者が米全体の労働力に占める割合は41%。

言い換えれば、人口密集地域の未熟練労働者は、農村部の同様の労働者と比較しても、コロナ禍から最大の経済的打撃を受けていることが調査で浮き彫りになった。

論文の著者である米プリンストン大学のルーカス・アルソフ氏らは「こうした高所得者の居住地を巡る変化は、地域の消費者サービス需要に依存する大都市の未熟練サービス労働者の経済的生計を危険にさらしている」と指摘した。

原題:Remote Work Is Crushing Low-Skilled Left Behind in U.S Cities(抜粋)

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著者:Michael Sasso

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