映画の「ランボー」がリーダーには不向きな理由 「さりげなく」「繊細な」声掛けが部下を動かす

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リーダーシップとはおおかたの場合、もっと繊細なものだ。もちろん場合によっては、リーダーが断固たる態度をとることも必要になる。緊急事態が起きて、だれも行動を起こせないときは、リーダーが前に出て陣頭指揮をとらなければならない。チームの士気が下がり、全体が停滞し、何か動きが必要なときにも、先頭でリーダーが指揮をとるべきだろう。

だが、日々の状況の中で過剰なリーダーシップは必要ない。リーダーはあまり押しつけがましい指示はせず、メンバー自身の考えにもとづいて隊を前に進ませるほうが賢明だ。

同じことは、指導やコーチングについても言える。もしあなたがだれかに指導やコーチングをしようとしているなら、言動が直接的すぎないように心がけること。多くの人々はたとえ自分から指導やコーチングを受けたいと言ったとしても、じっさいにだれかから指導やコーチングをほどこされると、非常にきつい思いをする。なぜか?

たとえばあなたがだれかに指導やコーチングをするとき、そこには、「相手に何かの分野で足りない点がある」というだけでなく、「自分のほうが相手より優れている」という言外のメッセージが読みとれてしまうからだ。これは、相手が巨大なエゴを抱えているときには特に、相手の心を逆なでしてしまう。そして残念ながら、だれよりも巨大なエゴを抱える人々はたいてい、だれよりもコーチングを必要としている人々なのだ。

さりげない表現を心がける

だから、相手に単刀直入に「これからあなたを率いる/指導する/コーチングする」と言うのではなく、もっとさりげない表現を心がけよう。

・「これからあなたに実行の仕方を教えます」と言うのではなく、「どのように実行するべきだとあなたは考えますか?」とたずねてみよう。

・「これから、どのようにそれを行うべきかを教えます」と言うのではなく、「なぜあなたがそれをそのように行っているのか、説明してくれますか?」とたずねてみよう。

・「私があなたを指導します」というかわりに、「あなたのやり方を私のやり方と比べてみてもいいですか」と言ってみよう。

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