またインタビューを重ねた結果、あくまでソフレに求めるのは「人肌のぬくもり」であり、特に今回の調査では、男性側にはソフレ相手に恋愛感情がない傾向が見て取れた。
一部の若者の中では「恋愛関係」への欲求と、「肉体関係・接触関係」への欲求が、切り離されて考えられるようになっている。ガツガツと恋人を作ろうとすると、周囲からは「イタイ人」と思われるため、接触関係のみ(添い寝など)または肉体関係のみ、という極端に割り切った関係が生まれてきたのかもしれない。
原田の総評:「満たされない感」というニーズの存在
以上、若者研究員によるレポートでしたが、いかがだったでしょうか。
若者たちの恋愛離れが叫ばれていますが、若者たちに恋愛そのものへの欲望が減っているわけではなく、本当は彼氏・彼女が欲しいのです。しかし、彼らの生きる「ソーシャルメディア村社会」では、うわさ話や陰口が多く、告白の失敗や別れた事実などがすぐに拡散されてしまい、結果、若者たちはなかなか恋愛しづらい状況になっています。そして、その補完行為として、「ソフレ」なる人間関係が、一部の若者たちの間で生まれているのです。
今、東京の郊外のラブホテルでは、カップルがラブホテルに行かなくなっているために、「女子会プラン」がたくさん組まれています。女子同士でラブホテルに行くと、お得なサービスや割引がついてくる、というものです。
しかし、ソフレ現象に見られるように、実は、はやりの同性同士の「女子会」「男子会」では補完しきれない心の寂しさも若者たちの間にはあり、ひょっとすると、「ソフレプラン」なる新しいサービスが、さまざまな業界で生まれてくる時代になっているのかもしれません。
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