現代の「友達以上、恋人未満」関係の真相

”添い寝”関係に走る、「恋愛難」の若者たち

ケース3:慶應義塾大学3年F君(男性)の場合

少林寺拳法の武道専門学校に通っていたF君。昨年8月ごろ、その同期の女性(1歳下)からLINEでご飯に誘われたのがきっかけでソフレを始めたという。

休日だったその日、朝稽古の疲れで眠くなったF君と女性は、ご飯の予定を変更して、マンガ喫茶に行った。マンガを読み疲れて仮眠を取り、ふと起きると……女性がF君の右腕を枕にして寝ていたそうだ。

それからしばらく、2人のソフレの関係は続いたが、9月の下旬にはソフレ関係を解消したという。もともと、F君は、その数カ月前、高校時代から2年半付き合った彼女と別れて落ち込んでいた。ソフレ関係は、その寂しさを紛らわすための行動だったので、恋愛感情は生じなかったそうだ。

「相手の女性は性行為を望んでいたようだが、自分は恋愛をして、愛情表現の延長線上に性行為があると考えている。だから、初めから恋愛対象として認識していなかったので、関係を持たなかった」とF君は言う。F君は、長く付き合って別れた彼女のことを、その後も引きずっている。「好きかどうかわからなくなった」というあいまいな理由でフラれたため、いまだに踏ん切りがつかないのだという。

衆人監視で、「恋愛しにくい」若者の苦悩

以上、ソフレ関係に関するインタビューだったが、その背景にはいくつか理由が考えられる。最近の若者はSNSの普及により、個々人の恋愛が一般に公開されやすいなど、周囲の“監視下”にある。そうした複雑な環境が、「恋愛がしづらい」状況を生んでいるように思う。

しかし一方で、恋人を作らず、同性とただ遊ぶのでは、満たされないものがある。寂しくなったり、人肌のぬくもりが恋しくなったときに、“困って”しまうのだ。

その一方、わざわざ恋人を作るほどのモチベーションがない人にとって、添い寝フレンドは、“ちょうどいい”存在だ。ソフレを持つ男女にインタビューを行ったところ、一人暮らしで、寂しがり屋であるなど、孤独を感じやすい人が多かった。

「添い寝」に限った関係であるのも特徴的だ。肉体関係にまで至った場合、責任やうわさなどが面倒であるため、彼らは添い寝だけ行う。添い寝だけであれば、周囲にバレてもそれほど嫌とは感じない。

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