宮迫博之「解散報告会」で見せた3つの大きなズレ 相方・芸人仲間達との関係はもはや修復不可能

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そして、配信動画の中でも指摘されていたことだが、その場にいたFUJIWARAの藤本敏史などは、まさにひな壇の端っこで声を張り上げ続けてきた芸人である。いまだに現役の「ガヤ芸人」である藤本の前でそれを言ってしまうのも不用意である。

3つ目は「解散報告会」に対するズレ

3つ目は、視聴者、出演者、スタッフとの間にある「この解散報告会は何をするための場所なのか」ということに対する認識のズレである。

「解散報告会」と銘打たれているのだから、そこで真っ先に行われるべきなのは、2人による解散に至った経緯の説明である。その上で、共演する芸人たちが「お疲れ様でした」と労をねぎらい、本人たちが「今までありがとうございました」と感謝の言葉を述べる。これが本来の趣旨だったはずだ。

だが、この日の宮迫の立ち居振る舞いは、そのような報告会の基本的な趣旨にそぐわないように見えた。彼は『アメトーーク』のセットが組まれた収録現場を、久々に返り咲いた「一世一代の晴れ舞台」と考えているようだった。ここぞとばかりに自分の司会者としての実力を見せつけようと、過度なアピールを繰り返していた。

だが、残念ながら、それは多くの視聴者が求めていたものとはかけ離れていた。芸人として人前に出ている以上、ことさらに神妙にする必要はないが、基本的な趣旨を逸脱するような振る舞いは避けるべきだろう。

宮迫は、相方から芯を食った指摘をされても「お前、ブスやないか」と言い返したり、彼らのことを思って泣き崩れる藤本に対してギャグを振ってみたり、何かと上から目線で共演者をイジろうとして空回りする場面が多かった。

そもそも、1組の芸人の解散に際して、テレビ局(テレビ朝日)と大手事務所(吉本興業)がこれだけの舞台を整えてくれること自体が異例のことだ。

この花道を用意してもらった宮迫が本当にやるべきだったのは、コンビの解散という事実にもっと堂々と向き合うことだったのではないか。

世の中には「闇営業なんてみんなやっている」「YouTubeを始めるのがそんなに悪いことなのか」などと宮迫を擁護する声もあると聞く。だが、宮迫が蛍原に見限られた本当の理由は、そんなところにないのは明らかだ。

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