「中田敦彦の話し方」何が凄いか、プロが大解剖 YouTuber「一流と二流」分ける3つの必殺技は

✎ 1〜 ✎ 43 ✎ 44 ✎ 45 ✎ 最新
拡大
縮小

2つめは、あっという間に聴衆を引き込む「超高速つかみ力」です。

心に刺さるキーワードを「打ち上げ花火」のように連打する

【2】一気に人をひきつける「超高速つかみ力」

面白いプレゼンは「最初の1分」でその真価がわかります

「ええ~、本日はありがとうございます」「〇〇についてお話します」「どうぞ、よろしくお願いします」なんて、月並みな文句は一切ありません。とにかく、冒頭から、「これは面白い!」と思わせ、聴衆を引き込むように、いきなり時速120キロでぶっ飛ばします

人をひきつける話し方には2つのパターンがあります。音楽や演劇、落語などのように、「徐々に盛り上げていくタイプ」「最初からテンションを上げ、それを維持していくタイプ」です。

実際に客が会場に来て、何時間もの時間そこに滞在し楽しむ前者であれば、最初のパターンでもいいわけですが、YouTubeのように、あっという間に聴衆が離脱してしまうメディアにおいては、冒頭から、聴衆の心をわしづかみにする必要があります。

そのために、がっしりと聞き手の心をとらえる「つかみ」が大切。大げさなアクションや表情、「はじける」テンションで、畳みかけるように話しかけていきます。

「話し方って覚えたくない人いませんからね」「恋愛も仕事もそのどっちにも必要なのが話し方」「恋も仕事も制するのはコミュニケーション!」「話し方さえ制すれば、人生が制圧できる!!」。こうした心に刺さるキーワードを、打ち上げ花火のように連打していきます。

まさに、冒頭のつかみで、「聞き手の心を制圧してしまう」わけです。

【3】「話している」ようで「聞いている」

リモートでのプレゼンで、やりにくいと感じる人の多くが、「カメラの向こうの聞き手のリアクションが見えないこと」を理由に挙げます。聞き手の表情も見えず、面白いのか、聞いてくれるのかさえわからない。

実は一方的にまくしたてているようで、「あっちゃん」はよ~く、聴衆の心の声を聞いています。ここが、プレゼンの名手の名手たるゆえんなのです。

次ページどうやって聴衆の「心の声」を聞く?
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT