日経平均株価が上昇するのは一体いつになるのか 外国の証券会社の日本株への姿勢はジワリ変化
「もともと期待しすぎだったのではないか」と言われれば、それまでかもしれない。だが、それにしても個人投資家の相場反転への期待は裏切られ続けている。裏切りの例を挙げればキリがないかもしれないが、いくつか挙げてみよう。
さまざまな「期待」が裏目に
まず「東京五輪とともに夏相場が始まる」と期待した。だが、新型コロナウイルスのデルタ株がパンデミック(感染爆発)と言ってもいいほど拡大してしまい、それに押されて相場は低迷したままだ。
IMF(国際通貨基金)の7月の経済見通し次第では「日本買い」が復活するとも期待された。だが、発表された内容は大きく外れ、先進国では日本だけが下方修正された。
「好決算銘柄が相場を支える」という期待もあったが、日本電産、ファナック、村田製作所の決算後の値動きは期待を裏切るものであった。
テクニカル面からは「チャートでの押し目買い期待」もあった。だが、結局のところ、日経平均株価は下値の重要ポイントである200日移動平均線を下回ったままだ。
さらに「ウィズコロナ時代」で期待されたEC(電子商取引)関連も伸び悩んでいるし、「ワクチン接種とともに個人消費が回復する」という期待もあったが、回復は鈍い。買いのエネルギーになるといわれる信用売り残の上昇も期待のそぶりを見せたが、再び下落に転じている。
一方、アメリカを見ると「テーパリング(緩和縮小)にジェローム・パウエルFRB(連邦準備制度理事会)議長は消極的だ」という期待も根強かった。だが、議事録を読むとパウエル議長はどうやら少数派で、このままだと「秋にもテーパリング開始」との見方も出ている。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら