五輪に来た外国人がコンビニで「ハマったもの」 取材の合間にさまざまなものに助けられた

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自由な外出が許されない中、オリンピック取材で来日している外国メディアの記者にとってコンビニが重要な食のインフラとなっている(写真:Andrew Keh/The New York Times)

1つのオリンピック会場から他の会場へと、気だるくバスに乗っていると、おいしそうなものが次から次に目に入ってくる。ラーメン店、焼き鳥屋、寿司屋――。

それらはすべて、薄く色のついた窓ガラス越しに見えている。まるで、この先会うこともないであろう人々や、食べる機会もないであろう食べ物の幻想を見ているかのようだ。

オリンピックを支えている「コンビニ」

これには妥当な理由がある。現在、日本は緊急事態宣言の最中だ。新型コロナウイルス感染症の陽性者数は増加の一途をたどっている。オリンピックを取材する記者である私のような外国人を何千人も街に解き放ち、レストランや居酒屋へ行かせてしまうのはおそらく軽率だろう。とはいえ、私たちだって食べなければならない。

オリンピックの開催を支えているすごいものを教えよう。東京の24時間営業コンビニエンスストアだ。日本ではコンビニという通称で親しまれている。

歴史的に見てもほかに例のあまりない奇妙なオリンピックの1つである今回のオリンピックだが、その開催にかかわる来日中の多くの人たちにとって、コンビニエンスストアが生活必需品を揃えるための重要な拠点、またさらに驚くことに、食事を楽しめる場所となるのに時間はかからなかった。

選手、チームスタッフ、関係者や記者を含む、私たち全員は基本的にホテルと会場以外への外出が禁止されている。いわゆるバブル方式による外出は、15分を超えてはいけないことになっている。

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