五輪に来た外国人がコンビニで「ハマったもの」

取材の合間にさまざまなものに助けられた

オリンピックによる制限区域から外にある、食事の宝庫を歩き回ることはできないのだ。しかし、コンビニエンスストアに行きさえすれば、おいしい食べ物の世界が広がっている。たくさんのお弁当、揚げ物や寿司、豊富な麺類、丁寧にプラスチック包装された、あらゆる種類の食事、めずらしい軽食などまである。

観客への禁止事項など、遵守必須の健康ガイドラインにより、オリンピックから彩りと、人々のつながりが失われた一方で、コンビニエンスストアが多少なりとも鮮やかな文化多様性を提供する場として代わりの役割を果たすこととなった。

コンビニは日本文化を代表するもの

「すきやばし次郎の寿司とは違う」と、コンビニエンスストアについて20年間研究してきたハーバード大学の社会文化人類学者であるギャビン・ホワイトローはそう語る。「しかし、それと同じくらい日本文化を代表するものだ。すでに日本国内では50年の歴史を持つ。人々の文化にしっかりと根付いていると言ってもいいかもしれない。だから、ほかの似ているものとはまったく違った存在なのだ」。

メインプレスセンター内にあるロビーにはローソンがあり、日々、次の食事を求める多国籍な人々でにぎわう。

ホテルの外にあるセブン-イレブンは夜12時を過ぎても活気づいている。遅い時間帯にある試合にかかわっていた人たちが戻って来て商品を楽しそうに凝視し、どれを買おうかじっと頭を悩ませ、手軽に食べられる商品が永遠と続く棚の中から、自由に組み合わせを考えて、完璧な一食を作り上げる。

選手たちでさえ、抱えきれないほどの軽食が入った買い物袋を運ぶ姿が目撃されている。

自分たちに何が起こっているのか知るため、「コンビニ・ボーイズ」というポッドキャスト番組を配信しているコンビのうちの1人であるマット・サヴァスに質問してみた。

「質のよさ、選択肢の多さ、そしてどこにでもあるという偏在性が魅力さ」と彼は言う。「アメリカのコンビニエンスストアよりもどれほどいいものであるか、人々に伝えることは辛いけどね」。

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