現在、外資系とのことですが、一般的に外資系企業は国内企業と比較して固定費の変動費化を図る、すなわち正社員は最低限で回す、というオペレーションをすることが多く、とりわけ事務職ではその傾向が強く見られます。
したがって、現在のポジションで圧倒的な経験と実績を積み、国内企業やベンチャー企業へ転職するというストーリーは描けるかと思います。
優先順位を明確にせよ
さて、ここまで申し上げましたことに加えまして、若干、ご質問の内容で気になりました箇所が、「入れそうな会社の正社員よりはトータルで収入がよいから」というくだりです。
キャリアそのものを切り開いていくのか、目先の給与を求めるのか、正社員というステータスを求めるのか、といった優先順位が若干、明確になっていないのでは、という印象を受けました。
当然、その全部が手に入れば……ということだと思いますが、今までおそらく転職活動をされる中で、ご質問者様としては、そういうポジションはない、という印象を受けているのでしょう。
先ほど一発逆転はないと申し上げましたが、確かにすべてがそろったポジションを見つけるのは難しいのかもしれません。だからこそ、優先順位をまずはつけ、何を短期的なゴールとし、何を中長期のゴールとするか、を考えるべきだと私は思います。
正社員というステータスにこだわり、なおかつ、そこに大きなストレスを感じているのであれば、給料が「短期的に」ある程度、下がってもよいのでは?という考え方もできます。
何としてでも仕事で結果を出し、自分の価値を認められて、最終的には現在の給料以上をもらう、という自信があれば、それも可能でしょう。
逆に言えば、そういったご自身のスキルや経験に自信がない中で、「あれもこれも」では当然、選択肢は非常に限られます。
私も現在の職へ転職した当初は、前職よりも大幅に給料は下がりましたが、まったく気にしませんでした。当時、考えていたことはふたつです。
1)自分にとって異業種であり、なおかつ設立間もない会社だから、給料は下がって当たり前
2)短期に価値を出し、給料を上げる覚悟と自信はある
要は、どんな環境であろうと通用する経験・スキルと、仕事へのコミットやスタイルを自分として持っている自信があったので、第三者から見た短期的な評価は気にしませんでした。相手がわからないなら実績でわからせる、ということですね。
仮にそれで失敗しても、当然、自分の責任ですし、実績に対して正当な評価をする会社であるか否かは、面接の際に十分に確認をする必要があるのは言うまでもありません。
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