「姿勢が悪い人」が実は緊張状態にある意外な理由 ネガティブ思考が生み出す緊張が体を縛る

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3つめは「自分のこと」です。これは、「なんで自分はいつもこうなんだ」「だから自分はダメなんだ」などと、自分を卑下したり責めたりして追い込んでしまうパターン。他人から見るとささいな問題でも、劣等感や葛藤を抱えていると、ふとした時間にこういう「よけいな思考」が浮かんできてしまうのです。

4つめは「他人のこと」です。これは、「どうして部長はいつも私のことだけを責めるんだ」「彼は自分に敵意を持っているに違いない」といった具合に、勝手な想像で他人を勘ぐってしまうパターン。他人の言動は自分ではどうにもなりません。それなのに、他人に対して敵意という「よけいな思考」をふくらませて、結果的に自分をみすみす悪い立場に追い込んでしまうのです。逆に、人のことをうらやましく思い、嫉妬で心が乱されることもあるでしょう。

「よけいな筋緊張」から自分を解き放つ方法

こういった「よけいな思考」がもたらす「よけいな筋緊張」から自分を解き放つ方法が、1つだけあります。それが、呼吸の自然なゆらぎに身を任せることです。不安やプレッシャーを感じたときこそ、呼吸の自然なゆらぎを感じていく。これを繰り返していくことで、どんなに体をガチガチに緊張させてきた人でも、その緊張をゆるめ、「本来あるべき自然な姿」を取り戻すことができるのです。

呼吸は常に「いま・ここ」にあります。いかなるときも自分から片時も離れず、寄り添ってくれている存在です。「過去」「未来」「自分」「他人」に思い悩むのではなく、呼吸によって「いま・ここ」に立ち戻るのです。どんなに心身が乱れたときも、息の出し入れに耳を澄ませば、呼吸とゆらぎが「いま、この瞬間、この場で生きている」ことを証明してくれます。

(イラスト:『魔法のフレーズをとなえるだけで姿勢がよくなるすごい本』より)

図のように、いつも真ん中にあるのは、「いま・ここ」である呼吸です。上下左右の「4つのよけいな思考」にとらわれそうになったときも、真ん中の「いま・ここ」に立ち返ってくれば、自然体の「本来あるべき自分」を取り戻せるのです。

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