若くても「白髪リスク」が高まる食生活の実態 白髪の最大の原因は「現代型の栄養不足」だ
さらに、こうした飲料の多くには「果糖ブドウ糖液糖」などと表示されている、人工甘味料がよく使われています。果糖ブドウ糖液糖とは、くだものやはちみつに含まれる果糖を、トウモロコシなどのデンプンで反応させてつくられる甘味料です。
材料は天然のものばかりですが、実はれっきとした食品添加物であり、原料の大半は輸入された遺伝子組み換えのトウモロコシが占めています。天然成分から作られているかもしれませんが、一般的には起こりえない反応を起こしてつくられている「工業製品」と同じだと言えます。
そのため、分解して体外に排泄するために腎臓や肝臓に負担がかかり、血液の状態を悪化させて白髪を招きやすくなるのです。
さらに甘いものは、カラダを冷やします。冷えてしまうということは、血流が悪くなるということです。
カラダに水分を補給するのは、純粋な「水」が一番。必要な水分が吸収されれば、排泄もスムーズになります。甘い飲み物は嗜好品としてたまに飲むのにとどめ、日常的には水を口にするように心がけましょう。
どうしても「味がついたものが飲みたい」ときは、近年ではミネラルウォーターにフレーバーをつけたものが多くありますから、こちらを手にするといいでしょう。
禁酒までする必要はなし
よく「髪の毛のためには、お酒は飲まないほうがいいでしょうか?」と聞かれます。そんなとき私は「飲み方次第」だとお答えしています。
アルコールには血管を拡張する働きがあるため、適量であれば血流を改善します。また、人によってはストレス解消の手段として有効な場合もあるでしょう。
その一方で、お酒は飲みすぎると利尿作用に加えて、アルコール分解でも水を使うので脱水傾向になります。カラダが水分不足になれば頭皮は乾燥しますから、髪の毛の育つ環境が悪化します。
またアルコールは、少量であれば副交感神経を活性化しますから、リラックスすることができます。しかし飲みすぎると逆に、交感神経が活発になり寝付けなくなったり眠りが浅くなったりして、睡眠に悪影響を及ぼして、間接的に白髪ができやすくなるのです。
さらに、大量のアルコールが体内に入ると排出しなければならず、肝臓や腎臓がフルに活動することになり、血液の質がガクンと下がってしまうのです。
お酒による白髪への悪影響を防ぐには、まずは悪酔いするまで大量に飲まないこと。適量であれば、お酒のメリットを受けながら、白髪への影響を最小限にすることができます。
週に2日程(48時間程)続けて休ませる休肝日は、ぜひ取り入れてみてください。体調もとても良くなり、お酒もおいしくなりますよ。