若くても「白髪リスク」が高まる食生活の実態 白髪の最大の原因は「現代型の栄養不足」だ

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髪の毛は18種類のアミノ酸が結合してできた「ケラチン」というタンパク質で構成され、その中で髪を黒くするメラニン色素の原料となるのが「チロシン」です。

チロシンを多く含む食材としては、チーズなどの乳製品、カツオ、マグロ、たらこなどの海産物、アボカド、バナナなどの果物に加え、アーモンドや大豆などのナッツ・豆類、タケノコがありますので、こうした食品を中心に、動物性と植物性のタンパク質をバランスよく摂るのがいいでしょう。特に旬の食材がオススメです。

乳製品、卵などは体質に合わない方もいるでしょうから、自分に合うものを適宜選んでください。

海藻類は本当に髪にいい?

髪を黒くするメラニン色素の原料となる「チロシン」を黒い色素に変化させる「メラノサイト」を活性化するのに効果的な栄養素が2つあります。それは「ヨード」と「アントシアニン」。

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「ヨード」を含む食材には、とろろ昆布、昆布茶などの昆布からできているもの、わかめ、苔、ひじきなどがあります。また、こうした海藻類は、ミネラルの補給源としても優秀ですし、腎臓にもいい影響を及ぼす食材です。昔から「海藻は髪の毛にいい」と言われていたのは、科学的にはこうした意味があったのですね。

「アントシアニン」は、イチゴ、ブルーベリー、ナス、黒豆、紫キャベツ、黒ゴマ、赤ジソ、アシタバなどの色が濃い食材に豊富に含まれています。

白髪の予防、改善には、まずは大きな原因の1つである「栄養不足」を解消することが先決です。その中で、こうしたメラニン色素の生成を促す食材を、積極的に摂取していきましょう。

辻 敦哉 ヘッドスパ専門店「PULA(プーラ)」プロデューサー、「カラダの内側から髪を元気にするラボ」所長

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つじ あつや / Atsuya Tsuji

1979年、埼玉県浦和市生まれ。東京文化美容専門学校、ロンドンTONI&GUYアカデミー修了。美容業界を経て、2011年4月にヘッドスパ専門店「PULA」をオープン。95%以上の人たちの髪のコンディションを改善して超人気店となり、半年以上予約が取れないほどに。現在は、全国のヘッドスパ専門店をプロデュースしながら、「カラダの内側から髪を元気にするラボ」を設立し、脱毛症の人の発毛のために研究と技術提供を続けている。2017年12月にはその実績が評価され、アジアの優れた企業家に贈られる「アジアゴールデンスターアワード2017」で、日本人で2人だけのマスター大賞を受賞した。

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コッツフォード 良枝 美容外科・皮膚科医師、日本抗加齢医学会専門医、銀座禅クリニック院長

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こっつふぉーど よしえ / Yoshie Cotsford

山梨大学医学部卒業。国際医療センター国府台病院を経て、日本医科大学麻酔科学講座に入局。2011年から皮膚科、美容皮膚科、美容外科に従事。
メディア出演は多く、フジテレビ『バイキング』、毎日放送『林先生が驚く初耳学!』、テレビ東京『なないろ日和!』など。

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