アルフィーはいつも群れているわけじゃない 「社外」の人と積極交流、「社内」にフィードバックせよ

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さらに、ウルトラマンのテレビ主題歌を提供。それを機にウルトラヒーローたちとも交流を深め、コンサートで共演している。その後、アルフィーとしても楽曲を提供して、それがアルフィー41年目の第1弾シングルとなったのだ。交流の幅を思い切り広げることで活動の幅が広がった好例といえよう。

最近、高見沢の存在は子供たちにもじわじわ浸透し、ヒーローなどのキャラクターと同列に認識されることもあるらしい。

教訓:転職狙いのソロ活動はNG

ディズニーランドの進化っぷりもスゴイ・・・・。

ソロ活動を始める理由としてありがちなのは、メインのバンドが行き詰まったり解散したり、という事情でやむをえず・・・、というパターン。しかし、高見沢はソロ活動の理由を「アルフィーを長く続けるため」と明言している。

外に出て、自分と違う世代やジャンルの異なる優秀なアーティストたちと積極的に触れ合う。新しい引き出しが増えれば、それまで以上に表現の幅が広がり、今まのアルフィーになかった新境地が開けるのだ。

それは、ビジネスにおいても同様だろう。他部署や異分野の優秀な人たちと縦横無尽に交流を深め、新たな知見を得ればこれまでにない化学反応が起こる。すると今の仕事の選択肢が広がり、ビジネスの判断の精度も上がるに違いない。ただしそれはあくまで今、所属している事業でのプロフェッショナリズムがあってこそ。今いる会社の悪口を言いながら、転職狙いでソロ活動をしている若者を見かけることもあるが、あまり気持ちのいいものではない。

大事なことは、自分と組織の現在地や状況を、客観的に把握できるようになることだ。それによって、自分たちの個性や強み、欠点に気づく。気づくからこそ、さらなる成長ができる。

ウォルト・ディズニーの名言を思い出した。「ディズニーランドはいつまでも未完成である。現状維持では、後退するばかりである」。

自分たちが現状を保っているつもりでも、世の中は常に変化している。現状維持のみを求めると、結果として、時代に取り残されてしまう。ビジネスパーソンも、会社の同じ組織の中での仕事をこなすだけでは退化してしまう。社内外に幅広い人脈を作れば、ビジネスにもプラス、人生にもプラスになるはずだ。

小田 稔 THE ALFEEファンサイト「Aの会」代表

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おだ みのる / Minoru Oda
1984年来のTHE ALFEEファン(アル中)。まだインターネット自体が普及していない、ネット黎明期の1996年に、THE ALFEE非公式ファンサイト「Aの会」を開設。現在では当たり前となっている、インターネットを活用したファン同士の交流の場をいち早く提供し、ファン活動の活性化に寄与。1日のヒット数は約20万を誇る。アミューズメント関連企業で企画業務に従事するかたわら、同サイトの監修を務める。埼玉県生まれ。
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