子どもの疑問「天気予報はなぜ外れる?」の答え方 気象キャスターくぼてんきが「天気の謎」を解説
天気予報はいつからあるの?
1643年ごろ、イタリアのエヴァンジェリスタ・トリチェリが水銀の気圧計を発明したのが、気象観測の始まりと言われています。その後、1820年ごろにはドイツのハインリヒ・ブランデスが世界初の「天気図」を発表しました。
日本においては、1875年に気象庁の前身である東京気象台ができ、1884年6月1日に最初の天気予報が発表されました。その内容は、「全国的に風向きは決まらず、天気は変わりやすいですが、雨が降りがちでしょう……」と、何ともざっくりしたものでした。
その後、1960年にアメリカで世界初の気象衛星が打ち上げられて、天気予報の精度が一気に上がりました。日本の気象衛星「ひまわり」が打ち上げられたのは1977年で、2014年からはカラー映像に変わりました。
日本国内に約1300カ所設置されているアメダス(Automated Meteorological Data Acquisition System)「地域気象観測システム」で、気温や湿度、降水量のほか、風向や風速、日照時間などを測定し、そのデータをコンピューターが解析したものが、現在の天気予報のもとになっています。
「こういう空の状態からは、こういう天気になっていくことが多い」というデータを踏まえて、過去のデータと照合したり、地域ごとの特性などを加味したりしながら、予測の誤差をうめて完成させるのが、気象予報士の仕事となります。
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