子どもの疑問「天気予報はなぜ外れる?」の答え方 気象キャスターくぼてんきが「天気の謎」を解説

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天気の疑問に気象予報士のくぼてんきさんが回答します(写真:hichako/iStock)
夏は天気が変わりやすい季節のため「朝の情報番組で一日の天気予報を確認してから外出する」という習慣がある人は、多いのではないでしょうか。ボクが気象キャスターとして出演している日本テレビ「ZIP!」でも、そのニーズに応えられるよう、時間ごとの変化や服装についてのアドバイスなどを心がけています。
知っているようで知らない天気について、お子さんに質問されて困った人もいるのでは。そこで、夏休みももう間もなくということで、大人も子どもも知りたい天気予報の「ナンデ?」について、ボクが書いた本『くぼてんきの「天気のナンデ?」がわかる本』より解説します。

天気予報はいつからあるの?

1643年ごろ、イタリアのエヴァンジェリスタ・トリチェリが水銀の気圧計を発明したのが、気象観測の始まりと言われています。その後、1820年ごろにはドイツのハインリヒ・ブランデスが世界初の「天気図」を発表しました。

くぼてんきさんが解説(写真:あさ出版提供)

日本においては、1875年に気象庁の前身である東京気象台ができ、1884年6月1日に最初の天気予報が発表されました。その内容は、「全国的に風向きは決まらず、天気は変わりやすいですが、雨が降りがちでしょう……」と、何ともざっくりしたものでした。

その後、1960年にアメリカで世界初の気象衛星が打ち上げられて、天気予報の精度が一気に上がりました。日本の気象衛星「ひまわり」が打ち上げられたのは1977年で、2014年からはカラー映像に変わりました。

■現在の天気予報はどんなもの?

日本国内に約1300カ所設置されているアメダス(Automated Meteorological Data Acquisition System)「地域気象観測システム」で、気温や湿度、降水量のほか、風向や風速、日照時間などを測定し、そのデータをコンピューターが解析したものが、現在の天気予報のもとになっています。

「こういう空の状態からは、こういう天気になっていくことが多い」というデータを踏まえて、過去のデータと照合したり、地域ごとの特性などを加味したりしながら、予測の誤差をうめて完成させるのが、気象予報士の仕事となります。

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