「ムダ会議・ムダ面談」がいまだに減らない深い謎 上司と部下、立場を越えて腹を割る3つの方法
そこで、「適正に人事評価をするために面談を実施します。上司といっても、すべての成果や行動を把握しているわけではないから、遠慮することなく教えてほしい」と実施の目的を伝えます。加えて、「適正に人事評価を実施することは、昇給や賞与、そして昇格にも影響するから、真剣に取り組んでほしい。資料などがあれば、それもあわせて提出してほしい」と伝えます。
こうして、事前にコンセプトを共有しておくことで、より効果的な面談を実施することができます。
取引先との面談と同じようにアポを取る
2つ目は、「社内アポイント法」です。
上司と部下という関係上、どうしても上司の都合に合わせて、「今からいける?」「1時間後に時間を空けておいて」というように、いきなり部下に面談をすることを伝えてしまいがちです。
しかし、部下の立場になって考えると、仕事を中断させられたり、計画していたスケジュールを無視して進められたりすることは、非常に迷惑であることがわかります。部下は上司の都合に合わせるべきだという態度で臨むことで、部下は「やらされ感」を感じてしまいます。
そこで、部下との面談であっても、上司の方からアポイントをとるのがおすすめです。「面談しよう」と話を持ちかけているのは上司なので、本来、上司がアポをとり、スケジュールソフトなどへの入力と面談場所の確保をするのが基本です。これは、取引先との商談などと同じです。
面談をより効果的に実施するためには、上司から部下への積極的な働きかけが不可欠です。
3つ目は「残業代支給法」です。
「忙しいので面談は仕事が終わってから実施する」というように就業時間中は業務に追われているので、終業時間後にサービス残業で面談を実施しているという職場では、そもそも面談が仕事になっていません。
上司がいかに重要な内容を面談で話したとしても、部下は当然のことながら、「むしろ、このサービス残業をなんとかしてほしい」「就業時間が終わっているので早く帰りたい」と考えているので、「やらされ感」が漂ってしまいます。
さらに、上司が「やりたくないのはわかるけど、会社からやるように言われているので仕方がないんだよ」などと言ってしまっては、「やらされ感」しかありません。
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