カレンダーに予定ではなく「目的」を書く納得理由 先延ばしグセを撃退する「時間管理のコツ」

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いちいち書くのが面倒すぎると思われるかもしれませんが、デジタルのカレンダーなら繰り返し入力が簡単にできます。

それに、特に意識するべきことだけを詳しく書けば十分です。

僕も以前はお風呂に入る目的なども書いていましたが、習慣化できているので今では「お風呂」としか書いていません。

最後にもう一つ、僕がスケジュールで大切にしていることを紹介します。それは家族との時間もスケジュールに入れることです。

家族との時間も仕事同様、立派なスケジュールです。

スキマ時間に家族と過ごすのではありません。

「時間ができたら…」なんて思っていたら、いつまでも実行できません。朝ごはんを一緒に食べる、夕飯の買い物に一緒に行く、散歩をするなど、どんどんスケジュールに入れましょう。

ちなみに、僕はタクシー移動の時間のところに「母に電話」と書いてあります。夕方の時間帯でタクシーに乗ることがあれば、その間、5分でも10 分でも電話をかけます。スケジュールに入れておかないと、コミュニケーションをとるのを忘れてしまうからです。

そしてスケジュールを見渡すと、「今週は電話する時間がないな」と一目瞭然になります。そこで「よし、木曜日のここで電話できるな」と電話をする時間を入れ込みます。

他にも「家族と過ごす時間が少ないな」と思ったら「ランチを一緒にできるかもしれない」「ここは今から休み」と決めてスケジュールに書き込むのです。

あとは、習慣化することです。

毎日親に電話やLINEをすると書いておけば、するようになります。「話す内容がない」「書く内容がない」と思うかもしれません。それならランチの話や、気候の話でもOKです。

習慣にすれば本当に小さなことでも話せます。

繰り返しますが、暇つぶしのために家族がいるわけではありません。そして、この世の中に「当たり前」というものはありません。家族と朝ごはんを食べるのも当たり前と思ってはいけないのです。

僕は東日本大震災やコロナ禍を経て、より強くそう意識するようになりました。

「母の日」「父の日」が特別なわけではありません。毎日が母の日で父の日で子供の日です。今日も元気だ、今日も健康だという事実をお祝いし、精一杯できることをしましょう。

自分をコントロールする技術

コロナ禍を境に働き方は大きく変わり、リモートワークや副業が急速に一般化しました。それによってマルチに働く人も増え、やりたいことの選択肢は広がり、個人で人生の計画を立て、自分で自分をコントロールする技術も大事になってきました。

そんな時代の変化を受けて書いた僕の最新刊『先延ばしと挫折をなくす計画術 無敵の法則』には、日々の一つひとつの予定や行動を計画化して、確実にやり遂げるための方法をまとめました。

『先延ばしと挫折をなくす計画術 無敵の法則』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

計画というと長期にわたるものをイメージするかもしれませんが、明日の会議も、明後日のランチも、それぞれに本当は企みがあるはずです。その積み重ねが、長期的な目標の達成につながるのだと思います。

そして実行のカギを握るのは仕組みです。

僕は、やる気だけに頼るのは危ないと思っています。やる気というのは、本来あるはずのない幻想です。「やる気があればやったのに」「やらなきゃいけないけど、やる気が出ない」なんてことは、ありえません。やりたくなかったり忘れているのを、やる気が出ないせいにしているだけ。嫌なことでも、忘れそうなことでも、確実に実行するために必要なのは、やる気を出すことではなく、準備、習慣、ルーティンといった「自分を動かす仕組み」なのです。

人生は有限です。限りある時間を無駄にすることなく、つねに目的と成果に向かう充実した毎日を送ってほしいと思います。

野呂 エイシロウ 放送作家 戦略的PRコンサルタント

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のろ えいしろう / Noro Eishiro

1967年愛知県生まれ。中学生の頃からラジオに親しみ、「人が読みたくなる投稿」を追究した結果、「オールナイトニッポン」などで連日投稿が読まれるように。大学時代には学生マーケターとして、学生向け家電の企画立案・宣伝・PRに携わる。愛知工業大学卒業後、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』で放送作家デビュー。『ザ!鉄腕!DASH!!』『特命リサーチ200X』『奇跡体験!アンビリバボー』などの構成を担当。30歳で、戦略的PRコンサルタントの活動をスタート。テレビ番組作りのノウハウを生かし、数々の企業の商品・サービスを次々とヒットに導く。250社以上のコンサルティングを担当。

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