たった一晩の睡眠不足を甘く見てはいけない理由 ぐっすり眠れていないと体と心に影響を及ぼす

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ともあれ最後に、ルガヴェア氏による「ぐっすりと眠るための秘訣」を確認してみることにしよう。

▶︎毎日同じ時間にベッドに入ろう

しっかり眠るためには、毎晩、同じ時間にベッドに入ること、すなわち就寝時間を守ることが大切。眠る時間を遅らせると逆効果になり、からだが警戒態勢のままになり、不眠症につながるかもしれないというのだ。

▶︎エクササイズをしよう

定期的なエクササイズは、睡眠の質を向上させる。エクササイズの習慣がない人も、夜にエクササイズをするだけでぐっすり眠れるようになるかもしれない(ただし、就寝の2時間前までには終わらせたほうがよいようだ)。

▶︎就寝前に入浴するかシャワーを浴びる。

入浴やシャワー後に深部体温が下がると、からだが眠る準備をはじめるのだそうだ。

▶︎グリシンかマグネシウム、あるいはその両方を試す

グリシンやマグネシウムを摂取すると、睡眠の質が自然に高められる。しかも、そのどちらにもパワフルなアンチエイジング効果が。ぐっすり眠るためには、グリシン酸マグネシウムを300~500ミリグラムと、純グリシンを3~4グラムずつ摂取するといいという。

▶︎ベッドは就寝と性行為だけに使おう

目が覚めたらすぐにベッドから出て、夜までベッドに入らないこと。ベッドのなかで食べたり、仕事をするなどももってのほか。

▶︎アルコールを避ける

アルコールを飲めば早く眠りにつけるが、レム睡眠の時間が減ってしまう。そこで、飲んだときには酔いをさましてから寝るのがよいようだ。

▶︎就寝2~3時間前になったら、ブルーライトカット眼鏡をかける

スマートフォンやラップトップ、テレビの画面が発するブルーライトが眠りを妨げるのは有名な話。翌朝を“光の二日酔い”にしてしまうという。

▶︎カフェイン禁止時間を決めよう

午後4時を過ぎたらカフェインの摂取を控えるべき。

▶︎オメガ3系脂肪酸や食物繊維をたっぷりと

炎症は睡眠の質に影響を与えるため、オメガ3系脂肪酸(サーモン、サバ、ニシンなどの冷水性海水魚に含有量が多い)や、食物繊維をたくさん摂取すると、ぐっすり眠れて元気が回復する。

▶︎就寝2~3時間前には食べない

夜遅い時間に食事をした翌朝、ひどい気分になったりするのは、夜食が睡眠の質を妨げてしまうからだとか。

■バランスの保たれた生き方を目指そう

もちろん冒頭で触れたように、大切なのはバランス。睡眠だけを気にしていればすべてが解決するわけではないということだが、とはいえこれらを意識しておいて損はなさそうだ。

そして同じように、からだにまつわるほかの問題にも留意したい。バランスの保たれた日常があってこそ、充実した健康的な生き方を実現できるに違いないのだから。

印南 敦史 作家、書評家

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いんなみ あつし / Atsushi Innami

1962年生まれ。東京都出身。広告代理店勤務時代にライターとして活動開始。「ライフハッカー・ジャパン」「ニューズウィーク日本版」「サライ.jp」「文春オンライン」などで連載を持つほか、「Pen」など紙媒体にも寄稿。『遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣』(PHP文庫)、『いま自分に必要なビジネススキルが1テーマ3冊で身につく本』(日本実業出版社)『「書くのが苦手」な人のための文章術』(PHP研究所)、『先延ばしをなくす朝の習慣』(秀和システム)など著作多数。最新刊は『抗う練習』(フォレスト出版)。

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