東京ディズニー、30周年の反動減は心配なし シンデレラ城ナイトショーや「ジェラトーニ」が大人気
さらに5月29日に東京ディズニーランド(TDL)で始まった、シンデレラ城のナイトショー「ワンス・アポン・ア・タイム」が客数増を決定付ける。投資額20億円をかけ、プロジェクション・マッピング技術を駆使した、映像ショーである。
1日に2回実施されているが、それぞれ2000席ほど設けられた指定鑑賞席は満席状態。席が取れなかった客もショーを見ようと、シンデレラ城の前がごった返すほどの人気だった。2カ月たった今も、席の抽選は倍率が10倍に上る日もあると伝えられるなど、その人気は衰えていない。
好調なイベントやショーに支えられて、入園者数が上回ったのに、会社側が通期の業績見通しを上方修正しなかったのは、「(入園者数の)ボリュームの大きい時期の天候要因など懸念事項があるため」(同)だ。
2年連続の3000万人超も見えた?
4~6月の利益の貢献度は2割程度。それに対し、夏休みからクリスマスにかけての6カ月間は7割近くに達する。繁忙期を過ぎるまでは見通しを変えづらい状況という。ただ7月以降の集客策にも余念がない。イベントでは、これまでTDLのみ開催されてきた七夕のイベントを、TDSでも実施。入園客に散水しながら盛り上げる夏のイベントも、両パークで開催し、気温上昇とともに人気が高まっている。
アトラクションでは9月の「ジャングルクルーズ」のリニューアルが集客の核になりそうだ。1983年の開業以来の人気アトラクションで、ボートに乗って熱帯のジャングルを探険するもの。今回のリニューアルでは、クルーズ中の特殊効果が加わるほか、日没後のナイトクルーズも新たに導入される予定で、長年のファンを呼び込めそうだ。
その後も、ハロウィーン(9~10月)やクリスマス(11~12月)と、年々集客力を増している“鉄板”イベントが目白押し。多少の悪天候が響いても、入園客数の大崩れはないだろう。会社は年間2800万人の入園者数を想定しているが、2年連続の3000万人超えも見えてきている。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら