――連携する13社は超大手ばかり。どのように賛同を得たのか?
高橋専務 「大企業とスタートアップのマッチングを取りたい。ぜひスタートアップが一歩上に上がれるようなアセットを提供してほしい」と、無限ラボのイベントなどに参加している企業を中心に声をかけた。各社とも「とりあえずやってみよう」と前向きだ。支援のインフラはKDDIが担当するので、参画しやすかったのだと思う。他社との競争というより、複数の会社で協力したほうが成功の確率が上がるなら、一緒にやろうと考える方が多いようだ。プログラムやイベントを通じて無限ラボ参加チームのよき相談相手になってもらいたいと思っている。
――参加チームのサービスが大企業のニーズに合わないこともありませんか。
高橋専務 逆じゃないかな。大企業側は「これをやりたい」というより、「こんな手助けができる」ということを考えている。既存の事業の延長線上でものを考えることはできるが、イノベーションを起こすパワーが足りないので、プログラムに参加して外部のパワーを取り入れようということだ。スタートアップにはアイデアと若さがある。そうした人たちと連携できることを望んでいると思う。
今後も連携は増える
――新たなパートナー企業のメンター(助言者)はどのような形で支援をしていくのか?
江幡ラボ長 KDDIのメンターと同じレベルでやっていただく。第7期からは、外部のメンターも無限ラボの選考に参加する。しっかりベンチャーと向き合い、出し惜しみせず、社内のアセットを提供してもらえるようお願いしている。メンターの方々とお会いしたが、皆楽しみにしていて、かなり熱を持っている。コクヨさんなどは空間作り、ものづくり、商品のサポートなどを支援したいと言ってもらっている。
高橋専務 政府の戦略でも大企業のスタートアップ支援は重要と位置づけられており、今後も連携は増えるだろう。こうした支援はCSR(企業の社会的責任)やブランディングにつながり、他社との差別化にもなる。少なくとも通信業界では一歩先の取り組みをやっていきたい。
そもそもKDDIだってベースはベンチャーだ。今でこそ大企業だが、僕が入社した時なんて社員は10人しかいなかったんだから(笑)。(高橋専務は1984年6月に第二電電企画に入社。第二電電(DDI)はKDDIの前身で、1985年の通信自由化に伴い通信事業に参入した新電電のひとつ)
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