「気楽で面白くて仕方ない」結婚をした2人の経緯 恋愛経験の少ない2人が作り上げる新生活

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しかし、アプリと比べると恋愛能力が低い人が集まりやすい。結婚が目的の真面目な場なので当然の傾向だ。そのため、当人同士だけで交際を試みてもうまくいきにくい。ときには相手とのコミュニケーションを代行してくれるカウンセラーの存在が重要となる。晴美さんの場合は、入会説明をしてくれた女性がそのまま担当したために、「何でも相談できるし、適切なフォローをしてもらえる」環境を確保できていた。

相手に求める条件

「私が相手に求める条件は、関東地方で暮らせる方で、自分の年齢から前後5歳までで、年収500万円以上の男性です。それでも何千人もヒットするので驚きました」

それらの男性の希望条件に晴美さんが当てはまるかは別問題だが、1カ月間で6人の男性とシステム上でマッチングし、3人とは実際に会うことができた。最初に会ったのが正治さんである。

「見た目の印象は背が高いことぐらいでしたが、とにかく会話が楽しかったんです。でも、私は海外旅行が好きなのに、彼は『旅行は行きたくない』と言い張るところが引っかかってしまって……」

赤の他人同士が出会う婚活の場合は、こうした小さな相違点で「私とは合わない」と判断してしまいがちだ。このときにありがちなのは同じ趣味嗜好の同性の友人に相談するケースで、「旅嫌いなんてパートナーとしてありえない」という結論に至りやすい。新しい関係性は築くよりも断ち切るほうが簡単だからだ。

晴美さんには気軽に相談できるプロのカウンセラーがいた。正治さんの海外旅行嫌いを話したところ、「その程度のことで切り捨てるのはもったいない。もう1回ぐらいは会ってみたら」と提案された。モラハラ傾向などの重大な欠点とは違い、休日の過ごし方は完全に一致しなくても結婚生活には支障がない。

「2019年の春は私がちょうど50歳になるタイミングだったので、一人で台湾を満喫しました。たまの旅行は一人で行けばいいんですね」

旅行後の晴美さんはむしろ正治さんとの違いを楽しめるようになった。感覚派で文系の自分に対して、正治さんはロジカルな理系。自分はモノにはあまり執着しないけれど、正治さんは革製品やカバン、車などが大好き。

「正治さんの後にお見合いして会っていた男性もいましたが、正治さんとの時間が圧倒的に楽しかったんです。いつまでも話が尽きません。私は何かに熱中しているオタク気質の人が好きなのかもしれません」

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