私たちは親子で私立小学校の経験はありませんので比較はできませんが、ちょっと周りを見回しました。
私の地方では少し前までは、中学校は別のところを目指す子弟も、いわばお嬢様、お坊ちゃま用小学校として、人気ある私立小学校が何校かありました。つまり「自動的に中学校へ進学できるメリット」は辞退します、という入学です。
それらの小学校(ですから教育レベルが高いわけではありません)への「お受験塾」へ4歳児の息子を通わせているあるママが、「塾のお陰で、もう靴ひもが結べるようになったのよ」と自慢気に話しました。たいしたことは教えていないようです。
それを聞いた4歳児の祖父が、「ワシは間違っとると思う。靴ひもの結び方くらいワシでも教えられる。しかも人より結び方を遅く覚えても何も問題ない。何よりもその塾の月謝が5万円なんて、競争心を煽られているとしか思えん。しかもあんたは(嫁に)、あの不便な所にある学校の、どこが気に入ってるのや?」。
この義父に対し4歳児のママは、明確な目的はなかったようで、「なんとなく」と答えました。
私の友人の真里ちゃん(仮名)は、幼稚園からミッション系でした。確かに「お育ち」よく上品でした。彼女は「「大学は外に出る」約束が親とできていましたが辛抱できず、毎日中学校の帰りには公立中学校のグランドに立ち寄って、「いろんな人が集まっている」この雰囲気で遊んだり勉強したいと憧れ続けたそうです。
「幼稚園からずっと同じメンバーで、温室育ちすぎて不安になった」というのです。学校からかなり反対されたそうですが、公立高校に受験して転校してきました。「水を得た魚のように感じる」、「中学校からあのミッション(かなりの名門校)だったら、そのまま大学まで行ったと思う」と言っていました。
公立か私立かよりは、良い先生との出会い
私立が良いか公立が良いか。個性の違いや学校や先生との相性もありますし、一概には言えないと思います。我が家では中学校から私立が3人、国立が1人でしたが、確かに校風やその学校が持つ教育の伝統から受ける影響は、小さくないと感じています。
それらを応用して考えてみたいと思います。まず4人とも仏教系の幼稚園に通いましたが、みんな小学生になると「ののさま」に手を合わせることはなくなりました。
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