『ローラーガールズ・ダイアリー』--見えない強さの経済《宿輪純一のシネマ経済学》



 幸福という概念は主観的で非常に計量が難しい。実はOCED(Organization for Economic Co-operation and Development:経済協力開発機構)における経済統計の国際標準化の中でも、「幸福度」を示す新指標の作成が提案された。

具体的には持ち家や教育水準などの豊かさ、主婦の家事や医療レベルを数値化するという。GDP(Gross Domestic Products:国内総生産)で計量できない生活水準を測るのを目的とする。その項目についてはともかく、GDPというある意味、売買金額というモノの概念から、幸福という概念に注目されるのはよいことかもしれない。

おカネだけではない、この映画のような熱い思いを持ち続けることこそが、一つの幸せであることは間違いない。

■ローラーガールズ・ダイアリー
TOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開中!
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しゅくわ・じゅんいち
映画評論家・エコノミスト・早稲田大学非常勤講師。1987年慶應義塾大学経済学部卒、富士銀行入行。シカゴなど海外勤務などを経て、98年UFJ(三和)銀行に移籍。企画部、UFJホールディングスなどに勤務。非常勤講師として、東京大学大学院、(中国)清華大大学院、上智大学、早稲田大学等で教鞭を執る。ボランティア公開講義「宿輪ゼミ」代表。財務省・経産省・外務省等研究会委員。著書は、『ローマの休日とユーロの謎』(東洋経済新報社)、『アジア金融システムの経済学』(日本経済新聞社)他多数。公式サイト:http://www.shukuwa.jp/、Twitter:JUNICHISHUKUWA

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