日本人がほぼ知らない「格安保険」の最新トレンド テスラの自動車保険はなぜ「7割」で済むのか
スマートフォンのGPSやスマートフォンのカーナビアプリに内蔵されている、安全運転評価サービスのような仕組みでも、OBD2ポートからのデータほどの正確性はありませんが、そこそこのデータは取得できます。最近では録画機能のあるカメラを搭載した仕組みも出てきました。ましてやEVに関しては、このような仕組みは当然、標準で備わります。
テスラがテスラオーナーに提供しているテスラ保険は、まさにこのようなデータを活用した新しいタイプの保険です。テスラ以外でも、アメリカではモビリティ関連のサービスを提供するモジオ、オートマティック、ズビーといったベンチャーが、テスラと同じような自動車保険を提供しています。
私自身テスラの自動車保険に入っていますが、一般の自動車保険より同等の保証内容で、20~30%安い金額設定となっています。
自動車保険のトレンドも、先のバイタリティプログラムと同様、正しいことを行っている人が正当に評価されるというロジックですから、ますます増えていくでしょう。
「データ×保険」で金融に革命を起こす「ピンアン保険」
ほかにも、データに基づき、各種保険サービスを次々と生み出していくことで、大成長を遂げた中国の保険会社があります。「平安(ピンアン)保険」です。
ピンアン保険は1988年に、社員13人でスタートした小さな保険会社でした。しかしデータを活用することで、現在は170万人以上のスタッフを抱え、売上高は日本円で約15兆円にまで拡大。
GAFAとは異なり、あくまで独立系の企業が、データを活用することでここまで成長できるのです。ピンアン保険の事例は、これからデータ活用を考えている金融サービス会社など、保険会社にとっては、大いに参考になることでしょう。
同社のデータ活用のスキームは、スマートフォンで個人の属性データを取得したり、日々の生活スタイルのデータを取得することで、人が行うよりもより正確に、安い金額で同等、もしくはそれ以上の内容を保障する商品を提供します。
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