成績はいいのに「内申点が低い子」に足りないもの 先生は結果よりも「プロセス」を重視している
不思議なことに内申点が上がるとテストの成績も上がります。普通、テストの成績が上がるから内申点が上がると思いますよね。その逆もあるのです。
中2での入塾当初、内申が、主要教科でも2がいっぱいあったB君は、なんと今、国立大学に通っています。入塾前は毎日勉強をしていないどころか、家ではゲームをしているか寝ているかという状態。もちろん決められた提出物も出していませんでした。英語の内申点が「1」になり、お父さんに連れてこられたときは正直、私もどうしようかと思ったものです。
ところが、いざ教えてみると、飲み込みも悪くない。これは、サボっていただけだなと判断した私は、毎日机に向かって、どういう勉強をすればいいのか、勉強するとどんないいことがあるのかを彼に教えました。
勉強をすることで、家で思う存分ゲームができること、親に「勉強しろ」「宿題やったの?」と叱られることがなくなること、提出物が余裕を持って出せること。つまり、毎日机に向かっていたほうが、結果として時間が生まれるんだよ、ということを伝えたのです。
B君の場合、私が考案した内申点アップのための最強ツール「自律ノート®」を使って、毎日やらないことを毎日やるように変えただけ。習慣を変えただけです。何も技術的な指導はせず、提出物を計画性をもってやることや、どういう段取りで勉強を進めるかを考えるきっかけをつくったら、1学期間で内申21→28、定期テスト196点→369点と、爆発的にアップしました。
内申点は「結果」よりも「プロセス」が問われる
内申点の上げ方は中学と高校では違います。高校は、テストの点さえよければ内申点も上がります。一方、中学で内申点を上げる方法は、定期テストだけではありません。それなのに、テストという一側面だけ切り取って、上がるとか上がらないとかの勝負をしすぎなのです。それって一発勝負の賭けに近い、とても危険な方法だと思いませんか。
たしかに内申点が4か5ばかりの子なら、定期テストの結果は内申点に直結してきます。ただ、3なのか4なのかのギリギリのラインで戦っているような子には、やれることはまだまだあります。まして1や2が多い子は、内申点アップの可能性はたくさんあるのです。
また、親が中学生だった昔と今では評価方法も違います。親は結果(テストの点数)を見ますが、内申点は結果ではなく、プロセス(提出物、小テスト、授業態度など日々の頑張り)が大事なのです。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら