高校生からのゲーム理論 松井彰彦著
「人と人とのつながりに根ざした学問」であるゲーム理論が、社会科学を塗り替えつつある。経済問題ばかりでなく、三国志、恋愛、いじめなど、幅広いトピックスを取り上げ、気鋭の研究者がゲーム理論への理解を促す。
たとえば、サッカーのPK合戦。研究上手の相手とは「自分の苦手の方向へ蹴れ」が成功の確率を高める原則となるが、滅多にPKを蹴らない選手でも成功率40%と計算できるようだ。また、「囚人のジレンマ」と呼ばれるゲームによって、解決の方策の難しさが説明されるのは環境問題。資源開発競争でも同じような分析ができるという。
知ること、学ぶことによる「わくわく感を伝染(うつ)したい」という意図も込めた入門書。
ちくまプリマー新書 798円
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