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現在、大人気のジャンルに成長したクロスオーバーSUV。その中でも、SUVらしい安定感とクーペの流麗なフォルムを両立させた「クーペSUV」は特に高い人気を誇っている。そんなクーペSUVの中でもコンパクトなサイズと買いやすい価格で人気を博し、このジャンルの先駆者とも言えるのが、2013年に登場したホンダの「初代ヴェゼル」だろう。
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そんな「ヴェゼル」がおよそ8年の時を経て、2代目へとフルモデルチェンジを果たした。はじめてその姿が公開された時点では、他メーカーのクロスオーバーSUVに似ているという意見も聞かれたが、いざ発売してみると圧倒的に人気で、すでに年内納車は難しいと言われるほどとなっている。
そこで今回はそんな人気の「新型ヴェゼル」を狙うのであれば、どのグレードがベストなのか考えてみたい。
ハイブリッドの「e:HEV」をメインにしたグレード構成
新型となったヴェゼルも先代と同じく、1.5リッターエンジンの純ガソリンエンジンモデルと、そこにモーターを組み合わせたe:HEVと呼ばれるハイブリッドモデルという2種類のパワートレインが用意されている。先代には、モデル途中で追加された1.5リッターガソリンターボモデルも存在していたが、新型ではラインナップから消滅しており、現時点では遅れて登場する予定もないそうだ。
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ここで気になるのが、それぞれのグレード体系だ。e:HEVには、「X」、「Z」、「PLaY」と、3つのグレードが用意されているのに対し、ガソリンモデルは「G」のみのモノグレードとなっている。さらに装備内容も「G」は、e:HEVのエントリーグレード「X」と同等のものとなっており、現状でガソリンモデルは廉価グレードという位置づけになっていると言わざるをえないだろう。
とはいえ、必要な装備はほとんど備わっているし、質感が大きく向上したにもかかわらず先代のガソリンモデルのベースグレードから16.5万円アップにとどめられているのだから、新型ヴェゼルのスタイリングにほれ込んだというユーザーであれば、購入しても不満が出ることはなさそうだ。
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