2005年に初代モデルが登場し、2016年11月の2代目モデルビッグマイナーチェンジ時に「e-POWER」モデルを追加したことで、瞬く間に人気車種の階段を駆け上った日産「ノート」。
e-POWERとは、エンジンで発電し、モーターで駆動するといういわゆる「シリーズハイブリッド方式」を採用したハイブリッド車であるが、リーフなどで培った電動化技術を応用し、EVライクな走り味を面倒な充電なしで楽しめる“電気自動車の新しいカタチ”という点が高く評価されたのだった。
そんなノートが待望のフルモデルチェンジを果たし、11月24日に3代目を発表した。3代目モデルは、プラットフォームも一新し、e-POWER専売モデルとなったが、果たして購入するならどのグレードがオススメなのだろうか?12月23日に遅れて4WDモデルも発表され、新型ノートのグレードが出そろったところで狙い目を考えていく。
3グレードが用意されるが、実質は「S」と「X」の2択
新型ノートには、下から「F」、「S」、「X」の3グレードが用意されるが(カスタマイズカーのAUTECHは後述する)、ここで面白いのが価格だ。カタログの表記上、もっともロアグレードとなる「F」が205万4800円なのに対し、「S」は202万9500円とロアグレードのほうが安くなっているのである。
実は「F」グレードは燃費性能に特化したグレードであり、WLTCモード燃費28.4km/Lの他グレードに対して29.5km/Lという数値をマークしている。そのため、他グレードよりも4L少ない32Lの専用燃料タンクや、エアコンの使用率を下げるためか、上級グレード同様にフロントドアガラスにIRカット&スーパーUVカット断熱グリーンガラスを標準装備しており、そのぶん価格が上昇しているというわけだ。
ただし、メーカーオプションは、LEDヘッドライトのみが設定されているだけで、そのほかの装備は選択することすらかなわないため、日常的に使うのであれば「F」グレードは除外しても問題ないだろう。
一方で「S」と「X」の価格差は15万7300円となるが、変更点の中心は内装のシート表皮がグラデーショントリコットになって加飾が追加されたり、シャークフィンアンテナや16インチタイヤが標準となったりと内外装のアップグレードが中心となる。
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