先日発表された新型「レヴォーグ」が話題の中心となっているスバルではあるが、実は最量販車種はレヴォーグでもレガシィでもなく「インプレッサ」なのだ。そんな世界戦略車のひとつであるインプレッサが10月に一部改良を受けた。今回の改良での目玉は2つ。1つ目は、すでにXVに搭載されていた「e-BOXER」と呼ばれる2Lエンジン+モーターのマイルドハイブリッド仕様が追加されたこと。そして2つ目は、「STI Sport」という、走りと内外装の質感を高めた最上級グレードが設定された点だ。
ただし、今回変更を受けたのは5ドアハッチバックモデルの「インプレッサスポーツ」のみで、4ドアセダンである「インプレッサG4」は従来のままのラインナップとなる。
従来のハッチバックとセダンは、まったく同じグレード展開かつ価格まで同一であり、純粋にボディタイプの好みで選ぶことができたのだが、今回はそれが一部通用しなくなってしまった。そこで改めてインプレッサを買うなら、どのグレードがベストなのかを探ってみたいと思う。
ラインナップが増えたハッチバックの中で消滅した仕様
今回の一部改良でハッチバックモデルに「e-BOXER」モデルと「STI Sport」が追加された一方で、消滅してしまった仕様が存在する。それが2Lガソリンエンジンを搭載するモデルの中でもスポーティーな装いをまとった「2.0i-S EyeSight」グレードだ。
もっとも、よりスポーティーで上質な「STI Sport」が追加されているので、消滅したというよりは置き換えられたと言ったほうがいいかもしれない。
そして、もう1つひっそりと姿を消しているのが、同じく2Lガソリンエンジンを搭載するベーシックグレードの「2.0i-L EyeSight」のAWD(前輪駆動)車」だ。こちらは、e-BOXERモデルの「2.0e-L EyeSight」が新設定された(e-BOXERモデルは全車AWD)ためと思われるが、従来の「20i-L EyeSight」のAWD車よりも9万9000円高額となってしまうため、少しでも手頃に2L+ EyeSightを楽しみたいというユーザーには悩ましいところ。
なお、今回の一部改良でラインナップに変更がなかったセダンのG4では、「2.0i-S EyeSight」も「2.0i-L EyeSight」のAWD車も継続設定されているので、このグレードを検討している人はボディタイプを含めて再検討したほうがいいかもしれない。
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