スバルは、1月中旬にメディア向け「技術ミーティング」を開催した。
ここでは「走行性能」「安全性能」「環境性能」に関してスバルの将来像が語られたが、その中に公言こそしないものの、新型「レヴォーグ」に採用されるであろう技術がいくつか紹介されていた。
そこで、「東京モーターショー2020」「東京オートサロン2020」でお披露目された「レヴォーグ・プロトタイプ」の取材で手に入れた情報を加えて、新型レヴォーグを紐解いていきたいと思う。
まずは現行レヴォーグのおさらいをしておきたい。1989年に初代「レガシィ」が登場して、昨年で30年周年を迎えた。かつては、スバルの国内販売を担う主力モデルであったが、2009年に登場した5代目以降は、ターゲットを北米市場にシフト。
レヴォーグは、その代わりとなる日本向けモデルで、2014年に登場した。キーワードは「25年目のフルモデルチェンジ」。
人気を誇った4代目レガシィ(2003~2009年)並みの扱いやすいボディサイズ、2種類のターボエンジン、「WRX」譲りのフットワーク、最新のアイサイト Ver.3(後期型はアイサイト・ツーリングアシスト)などが高く評価。昨今のスバル車がよくも悪くも“普通”になっていく中、往年の“スバルらしさ”が残る1台と言ってもいい。
レガシィ→レヴォーグの進化の歴史は、スバルのグランドツーリング(GT)性能の進化の歴史でもある。
スバルの考えるGTとは、「より速く/より遠くに/より安全に/より快適に」走るクルマのこと。それを要約すると「総合性能」が重要となるわけだが、その実現のために、新型レヴォーグには、スバルが持つ最先端の技術が惜しげもなく投入される。
「コンセプトカー詐欺」ではないデザインに
エクステリアは、スバルのデザイン言語「ダイナミックソリッド」の進化形となる「ボールダー」を市販車で初採用。
ダイナミック&ソリッドは、「一目見てスバルだとわかる」統一感を持たせることが目的だったが、ボールダーはユーザーの「楽しい心の動き」も表現しているそうだ。
スバル車は、コンセプトモデルと量産車の差にガッカリさせられるケースも多く「コンセプトカー詐欺」と揶揄されることもあったが、個人的には今回の新型レヴォーグはかなり頑張っていると思う。
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