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第46回東京モーターショーで、SUBARUは新型レヴォーグのプロトタイプを出展した。プロトタイプと銘打っているものの、見た目は市販型と呼んでも違和感のない仕上がりであり、ほぼこのままの内容で来年、発売に移されるだろう。
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この新型レヴォーグ・プロトタイプのデザインについて、SUBARUでは現行インプレッサの登場以来、SGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)とともに採用してきたデザインフィロソフィーである「ダイナミック×ソリッド」を深化させ、それぞれのクルマが持つ価値をより大胆に際立たせる新デザインコンセプト「BOLDER(大胆という意味)」を採用したとニュースリリースで伝えている。
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ちなみにこのBOLDERが初めて使われたのは、今年3月に開催されたジュネーブモーターショーで初公開され、東京モーターショーにも展示していた「VIZIVアドレナリンコンセプト」だ。
この表現から読み取れるのは、ドイツの自動車ブランドのように上から下まで全車種を同じデザインで統一していくのではなく、スウェーデンのボルボのようにブランドとしての統一感は保持しながら車種に見合った個性を与えていくという方針だ。
正常進化が目立つスバル車
加えて新型レヴォーグ・プロトタイプについては、「意のままにクルマをコントロールする愉しさ」「今まで経験したことのない新たなアクティビティに向かって大胆にチャレンジしてほしい」という気持ちをデザインに強く込めたとのことである。
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現行レヴォーグは、現在日本で販売されているスバル自社開発の乗用車の中ではデビューが2013年と、トヨタ自動車と共同開発したスポーツカー「BRZ」を除けば最も設計が古い。ダイナミック×ソリッドは、2015年の東京モーターショーでプロトタイプとしてお披露目され、翌年市販に移された現行「インプレッサ」で初めて導入されたので、レヴォーグはその前の世代の車種となる。
スバルブースのステージ中央に置かれた新型レヴォーグのプロトタイプを見て、旧型と似ているという感想を抱いた人は少なくないはずだ。ただしこれはレヴォーグに限った話ではなく、最近のスバルはインプレッサも「フォレスター」も、エクステリアデザインについては正常進化と言える。
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