SUBARU「新型レヴォーグ」進化する姿形の本質 東京モーターショーでプロトタイプを初公開

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レヴォーグはもともと、大型化が進む「レガシィ」を受け入れられない日本のユーザーに向けて開発された。その後欧州などにも輸出しているが、新型もあくまで日本市場が基準にあるということだった。

横から見た新型レヴォーグのプロトタイプ(撮影:鈴木紳平)

残念なのはインテリアが披露されなかったことだ。2年前のVIZIVパフォーマンスコンセプトもそうだった。スバルは北米で先行発表している新型レガシィでは、センターに縦長の大きなディスプレイを配するなど、インテリアデザインでも革新を提案している。

このディスプレイはデンソーとカナダの通信機器メーカー、ブラックベリーが共同開発したもので、日本仕様に導入されるか現時点では不明だが、レガシィのみならずレヴォーグにも音声操作とセットで採用すれば、先進的なイメージをアピールできる装備になるはずだ。

1.8リッター水平対向4気筒ターボを搭載

技術面では前述したように、インプレッサやフォレスターに先行採用している新世代プラットフォームをレヴォーグで初めて導入し、エンジンも新世代の1.8リッター水平対向4気筒ターボになるという。

現行型は1.6リッターと2リッターのいずれもターボ付きが用意されるが、多くのユーザーは1.6リッターを選んだといい、もう少し低回転のトルクがあればという声が多かったということもあり、排気量拡大に踏み切ったようだ。

新型レヴォーグのプロトタイプ。エアインテークは引き続き採用される(撮影:鈴木紳平)

引き続きターボを採用するために、フロントフードにはエアインテークが用意される。これについては賛否両論だが、ステージの下から撮影した写真では強調されているものの、開口部は現行型より薄くなっているという。

レヴォーグはスポーティーな走りに惹かれて購入するユーザーが多い。この傾向はXVやフォレスターとは異なるものだ。それを考えれば、SUBARUがダイナミック×ソリッドというフィロソフィーの中で多様性を打ち出していく方向を取り、レヴォーグについては大胆な方向に振った造形は納得できるものである。

森口 将之 モビリティジャーナリスト

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もりぐち まさゆき / Masayuki Moriguchi

1962年生まれ。モビリティジャーナリスト。移動や都市という視点から自動車や公共交通を取材。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。著書に『富山から拡がる交通革命』(交通新聞社新書)。

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