マツダが新世代商品第2弾として9月20日に発表し、同日から予約受注を開始した新型SUV「CX-30」を見て、第1弾の「マツダ3」より万人受けするのではないかと感じたのは筆者だけではないはずだ。
その予想は間違っていなかった。マツダとしてはこのCX-30を中核として位置づけているという説明があったからだ。少し前まで、Cセグメントと呼ばれるこのクラスの基本形はハッチバックやセダンで、マツダ3がその任を担うことになったはずだが、今はやはりSUVがマーケットの中心にあるという。
CX-30という車名は、すでに各所で解説してあるとおりで、既存のSUVである「CX-3」は「マツダ2(旧デミオ)」ベースだったのに対し、こちらはマツダ3とプラットフォームやパワートレインを共有するので格上になるが、「CX-4」は中国市場向けに存在していたのでCX-30にしたようだ。
珍しく強調していたボディサイズ
それとともにマツダとしては、SUVを派生車種からラインナップの中核にシフトしていくという気持ちもあり、新しい価値観のもとで考えたSUVという意味も込めているという説明があった。
それ以上に印象に残ったのは、近年のマツダ車としては珍しく、ボディサイズを強調していたことだった。デザインを担当した柳澤亮氏も同じだった。
具体的に言えば全長4395mm、全幅1795mm、全高1540mmで、長さ4.4m未満、幅1.8m未満、高さ1.55m未満に収めた。マツダ3ファストバックより全長を65mm縮めたので、ホイールベースも70mm短い。コンパクトクロスオーバーのジャストサイズという位置づけを考え、この数字を導き出したそうだ。
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