育休を4年取ったあなたは、ほぼ新人です! あなたが決めた道、覚悟を持って復帰しなさい!

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また、これまで出会わなかったような価値観や、友人と接して、自分と違うものを受容したり尊重したりすることの大切さも身に付けたと思います。それらは、仕事で新しいビジネスのアイデアを生む源泉になるかもしれないし、マネジメントのベースになるスキルになるかもしれない。

特にあなたは海外で主婦やママをやってきたわけですから、一味違った多くの気づきや成長があったに違いない。ビジネスの役に立つ経験もいっぱいしたのではないか、と私は思いますよ。育休を経た自分とそれ以前の自分とを比較してみて、変化したポイントを自分で認識してみましょう。自分だけでは難しければご主人に指摘してもらってもいいですね。大きな自信になる言葉がもらえるかもしれません。

やる気のある人を、上司は放っておかない

そして2つ目の「会社との距離を埋める」。これは、やっておくと復職がかなりスムーズになります。育休が長くなってくると会社の窓口は人事になることが多くなり、書類のやり取りや事務手続きの会話が中心になってしまいます。仕事人としての自分を取り戻していくためにも、働く場に自分の居場所を作っていくためにも、会社の人間関係をメンテナンスしておきましょう。

メンテナンスは2方向で行います。ひとつは上位者です。上司だった方、お世話になった先輩などに連絡を取って、面談をしてもらいましょう。きっと、子ども連れだって快くオッケーしてもらえます。オフィスの近くでランチやお茶などをしながら、「復帰して頑張りたい」という気持ち、そのうえでの不安を素直に伝えて、「復帰までに準備しておくことがあるでしょうか」と相談してみるといいと思います。

私もかつて育休中に、以前の上司たちに「こういう本を読んでおくといいよ」とか「このテーマの新聞記事は見ておくように」とか具体的なアドバイスをもらった覚えがありますし、「この人と面談してもらうといい」と社内の先輩ワーキングマザーを紹介してもらったこともありました。

アドバイスをもらったらすぐ実行してフィードバックする。上位者は「彼女は復帰に対するモチベーションが高い」と感じてくれます。人事は上位者が決めるので、人事とのやり取りなどでも、「前向きな気持ちで復帰しようとしている」と言ってくれるかもしれないし、戻り先の選択肢が増える可能性もあります。久しぶりすぎて気が重くても、ぜひやってみてください。

そして2つめは同僚と後輩たち、です。食事などに誘って会う機会を作ってみましょう。週末に自宅に招くのもいいと思います。彼ら、彼女らとの会話では、最近の職場の様子や会社の動き、人事情報などを耳にすることができるはずです。「○○さんが課長になるかもしれない」「最近は早く帰るように会社がうるさい」とか、働く場の情報を知っておくと、突然の復帰よりずっと心の準備をすることができます。また、同僚や後輩たちが職場で、「彼女がもうすぐ戻ってきますね!」「ちっとも変わってなかった」などと話してくれたら、リマインド効果も絶大です。

要するに、目まぐるしく変化する会社にもう一度「居場所」を作り、周囲に応援してもらうためのメンテナンスです。

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