女と男はなぜすれ違うのか? なぜ話が合わないのか? あの人はいったい何を考えているのか? どうしてあんなことを言ったのか? この連載では、今、職場で起きているリアルな「女と男の探り合い」を、社会心理や生声エピソードなど、さまざまな視点からひもといていきます。
女性たちの意識は女性へ向かう
最近、女性同士の人間関係を扱った書籍が次々とヒットしています。『格付けしあう女たち』(白河桃子)、『女は笑顔で殴りあう マウンティング女子の実態』(瀧波ユカリ・犬山紙子)、『女子の人間関係』(水島広子)……。
いずれも女性同士の微妙な力関係にフォーカスを当てていて、多くの読者の共感を呼んでいます。
このほかにも「女性のファッションが、男ウケではなく、女性から褒められることを狙うものに変わってきている」だとか、「合コンよりも女子会にこそ、最も気合を入れている」だとか、女性たちの目線の変化を示すトレンドが、数多く指摘されています。
これは、「対男性」を意識してきた女性たちが、「対女性」へエネルギーをシフトし始めていることの現れ。
俗に「女の敵は女」などと言いますが、そんな陳腐な言い回しではカバーできないほど、現在の日本で、女性と女性の関係は複雑化しているのです。
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