話の印象が薄い人と爪痕を残せる人の決定的な差 凡庸な決まり文句は誰の心にもまったく残らない

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「話のつまらない人」が抜け出せない常套句のワナとは?(写真:ペイレスイメージズ1(モデル)/PIXTA)
会話でも文章でも、興味のないジャンルやテーマだとつまらなく感じがちですが、同じような内容を語っていたとしても、印象に残る時とまったく印象に残らない時があります。
これを分ける要素の1つが、言葉の選び方です。私たちが無意識に使う言葉は、意識して変えていかない限り、文章や話といったアウトプットに常に付き纏うもの。印象に残らない言葉やつまらないと思われがちな言葉を使う習慣から抜け出すコツを、『anan』元編集長、能勢邦子氏の著書『なぜか惹かれる言葉のつくりかた』の内容から一部抜粋、再編集してお届けします。

思考停止している時ほど常套句を使いやすい

「この人、何を言っているよくわからないしつまらない」

「この文章はまったく印象に残らないな」

そう思った時に、1つひとつの言葉を吟味すると気づくことがあります。それが決まり文句の存在です。決まり文句のことを「常套句」とも呼びますが、これは絶対に避けたほうがいいでしょう。

私は普段から、絶対という言葉は使わないように心掛けているのですが、自身のアウトプット(話や文章)をつまらない、印象に残らない、よくわからないなどと思われてしまう事態を避けたいなら、やはり絶対です。常套句は、人を惹きつける言葉である「惹句」の反対語と言えるでしょう。

この常套句をわざわざ使おうと思って使う人は、あまりいないかもしれませんが、自然に出てくる言葉のなかには常套句がたくさん隠れているのです。

たとえば、テレビの食レポやレストラン紹介記事に登場しがちな常套句を挙げてみましょう。「アットホームな店内」「落ち着いた雰囲気」「シェフご自慢の〜」「こだわりの〜」「口に広がる〜」「〜口どけ」「〜絶品」「〜逸品」「絶妙な〜」「〜と〜のハーモニー」「味の秘訣は〜」「〜もオススメ」「ぜひ、おためしあれ」などです。常套句をつなげるだけでも記事がひとつ書けそうですね。

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